教師は演者
全校参観日から今日まで会議が続き、私は学校を空ける日が続きました。
数日ぶりに学校へ出勤し、授業を観ました。
本校の職員は、自分が担任する児童をよく観察しています。
私が先生たちの授業を観る視点があります。
その一つが、「子供たちの眼」です。
授業を進めているときの教師の言葉への反応が
もっとも現れる視点です。
後ろの男の子は、説明したくて仕方ないといった感じで、身振り手振りを使って、
「だから、えっと! うんと!」
と話しています。
そして、教師がこういう、「声を発する動機」を促しているかを観ます。
その時の教師は、
「へぇ! そうなんだぁ!」
と明るい声で反応しています。
「じゃぁ…。」
様々な子供たちに目線を配り、子供たちは、あたかも自分に語り掛けられているかのように、
目線を釘づけにしています。
この女の子の眼もとってもいいです。
自分の言葉を伝えようと必死でした。
教師も身振り手振りを使って、
「なるほど!」
と反応しています。
そのうち、
「今言ったことって、どういうこと?」
「〇〇さんが言ったことと違うと思うけど…?」
なんてすっとぼけてもいいかもしれません。
他の誰かが説明し始めることでしょう。
つまり、教師は演者なのです。
教師の明るい表情、声は、子供たちの学びスイッチを入れる特効薬でもあります。
今日も「ゆくりば」から「ぎゃはははは!!!」
と大笑いする子供と教師たちがいました。
外の天気は悪くても、渚滑小は晴天な一日でした。