投稿: 管理者 (14:04)
トントン、と校長室の扉をノックする音が響き、中学年の子どもたちが元気よく入ってきました。
「自分たちで収穫した野菜でカレーを作ったので、食べにきませんか?」という、なんとも嬉しいお誘いでした。
家庭科室へ行き、お皿のご飯にルーをよそおうとしたときのことです。
教室には、3つのグループが作った3つの鍋が並んでいました。
すると子どもたちが、嬉しそうにこう教えてくれたのです。
「同じ材料を使っているけれど、グループごとに味が違うから、すべての鍋から少しずつルーをとって、3種類全部を食べてみてほしい!」と。
この言葉を聞いたとき、胸がじーんと温かくなりました。
それぞれのグループが「自分たちのこだわり」を持って、夢中で作った証拠だからです。
「おいしいね!」と言いながら、スプーンを動かす子どもたちに尋ねてみました。
「畑をおこすところから、今日のカレー作りの中で、一番思い出に残っていることは何かな?」
ある子は、嬉しそうに「やっぱり、収穫のとき!」と答えました。
そして、別の子からは、こんな言葉が返ってきました。
「途中でシカに(葉を)食べられてしまって、もうダメかと思ったけれど、みんなでどうしたらいいか考えて対策をしたこと。それを乗り越えて、無事にジャガイモを今日こうして食べられたことが一番嬉しい!」
この言葉に、子どもたちの大きな成長を感じずにはいられませんでした。
栽培の途中で「シカに荒らされる」という、予測できない大きな困難に直面した子どもたち。しかし、そこであきらめるのではなく、「どうすれば解決できるか」をみんなで考え、主体的に対策を話し合い、実行に移しました。
これはまさに、本校が大切にしている「自ら問いを立てて夢中で学ぶ姿」であり、仲間と力を合わせて課題を解決する姿です。
ただ「おいしいカレーを食べた」という体験以上に、失敗やトラブルを自分たちの力で乗り越え、作物を守り抜いたという「確かな自信」が伝わります。
これらの思いが溶け込んだカレーライスは、どの一口も深くあたたかい味わいでした。
後片付けもしっかり!