学芸会を前に…。

 

この写真は、学芸会を明日にひかえ、

最後の低学年体育館練習の様子です。

 

一年生の大事な役割の一つに、「はじめのことば」があります。

立ち位置、ことばの言い方、動きを確認しながら

自分たちの役割を果たすとともに、

これまで学習してきた成果を表現する場でもあります。

 

私が思う学芸会という行事は、子供たちだけでなく、

「指導者(担任)の指導観を鍛える」行事でもあると考えています。

 

数日前、「総練習」を行いました。

総練習が終わったあと、職員が振り返りの反省会議をしました。

各学年の種目に対して、忌憚のない意見交流が続きました。

「立ち位置を変えたほうがいい。」

「BGMに工夫を。」

「あそこの「間」が気になるから、こうしたほうがいい。」

 

協議を経て、その後の3日間の仕上げの指導に入りました。

 

今日の中学年の練習で、

子供たちの振り返りを生かして、その視点で再練習を重ねています。

でも、子供たちだけでは気付かない面もあります。

その時、担任は、

「ここはどうだった?」

と問います。

 

私は学芸会で、先生の動きを見ます。

4月からここまでの学級指導と教科指導の両方を見取ります。

演じたり歌ったりするとき、その指導者の「こだわり」はどこにあるかです。

ふとした台詞や簡単な動きに、

子供がこだわっているか?

指導者がそのように仕掛けているか?

が現れるのです。

指示や問い掛けに筋が通っているか?

子供たちが戸惑うような言葉になっていないか?

などです。

 

「声を大きく!」と言っても、

それは具体的な指示とは言えず、変容がない場合が多いのです。

それよりも、

「言葉の一番最初の一文字を大切に、高い声で言ってみよう。」

と指示して話させると、子供自身がびっくりするくらい変容します。

 

こうした指導をこれまでにしてきたか?

音読を大切にしてきたか?

つまり、普段の学習を大切に、要点をおさえて指導してきたか?

が分かるのです。

 

 

低学年の練習が終わり、

担任が、話を始めているのに注目していない子が数人いたとき、

何度もやり直しさせて聞く姿勢をとらせました。

毅然と指示を出しています。

大事な指導です。

 

個別に「価値付け」ている様子もありました。

「〇〇がよかったよ。」

と声を掛けているのです。

 

学芸会当日は、ステージの表しか観覧できませんが、

これまでの過程、裏方の動きが分かると、

もっと価値のある行事になります。

 

明日の学芸会・学校祭にはお気を付けていらしてください。

お待ちしております。