学校行事と日常の教育活動とのつながり(2つの側面)

10月に実施される学芸会では、日常の教育活動の成果を伝えるという視点をもっていただければうれしいです。

日常の教育活動とは主に授業のことですが、本校では学芸会を学芸会のために練習しているのではなく、日常の教育活動で積み重ねてきた成果を発信するという視点を大切にして取り組んでいます。そこには、「成果」を出したり「完成度」を高めたりするという視点よりも「過程」や「人とのかかわり」を大事にするという視点を重視しています。

タイトルに2つの側面と書きましたが、どのような意味なのかお伝えします。

【1つ目…学習内容とのつながりを考える】

授業の一場面ですが、今年度の学芸会をの内容を「国語で学習した内容を生かす」という視点に立って進めています。物語で捉えた世界観を絵や語りで表現する活動に取り組んでいます。

【2つ目…学習を通して「人とのかかわり」を重視したつながりで考える】

授業の一場面で、この時間は算数の時間です。算数の時間とどう関係あるのかと思われるかもしれませんが、この場面は一つの問題を解決するために友達同士で考え、話し合いながら進めています。このようなやり取りなど、人とのかかわりを学んでいることを生かし、学芸会の取組へと発展させていくことも大切にしています。

このことは、学芸会のためにやっているのではなく、普段からの取組を大事にした結果、学芸会でもできるという考え方です。

今年度の学芸会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、人数制限させていただきました。本来であれば地域のみなさまにこれらの趣旨を御理解いただいた上で見ていただけると嬉しいのですが、保護者のみなさまにはぜひともこのような視点をもった上で観覧いただけると幸いです。