黄金の3日間。2日目

本日の渚滑小学校の様子です。

 

どの学級も今日の目的を明確にしていました。

授業を観に行きました。

 

「頑張っている人をみたら、どんな声を掛けたらいいと思う?」

学級で大切にしたいことを、子供たちと話し合っています。

 

授業を進めている学級では、昨日の約束を確認しています。

担任が変わると、システムも変わります。

学校全体で共通した指導方法は当然必要ですが、

私は、「担任によって違う」ことを学ぶ意義は大きいと思います。

 

世の中、同じシステムじゃなきゃ混乱するから…、

という理由で、同じ手段を必要とされがちです。

当然、ルールは共通のシステムをねらった意図があるので、それは必要ですが、

「教師の味、その人間性」というカラーは大事にしてほしい。

 

高学年では、社会科の複式授業を進めています。

高学年になると、複式学習のシステムを理解しているので、どんどん自学しています。

 

今年度の研修の視点は、

「見方・考え方を働かせた深い学び」により、気付きをつなげる子を育成することです。

教員でも認識がことなるテーマではありますが、

自分の変容を感じ、学びを楽しんでほしいという願いがあります。

今年度の重点目標にリンクさせた学級目標について話していたであろう黒板の跡を目にしました。

 学校目標を、学級目標にまで落とし込むことを低学年にも分かるように、可視化したり、例えたりしながら学習したのでしょう。

 

 

本日から、1年生が「給食」をとります。

配膳の仕方、みんなでいただきます、片付けの仕方を、担任が優しく見守り、時に指導します。

 

2年生のやさしさと成長を感じる場面がありました。

今日の給食は、「スープ」と「パン」、「チキン」でした。

いただきますをして食べ始めるとき、

2年生の子が、

「〇〇ちゃん、パンの袋の開け方、分かる?」

と声を掛けているのです。

 

大人にとって、パンの袋を開けるのは当たり前でお茶の子さいさいです。

でも、コツがあります。

その視点で、アドバイスしている2年生のさりげない言葉が、

私にも温かかったのです。

 

1年生は、初めてづくしです。

初めてみんなで、1つの教室で給食をとったのです。

担任の指導、支援、想定は立派でした。

 

昼休み、校舎を見て回りました。

渚滑小学校の教員の素晴らしいところの一つに、

「子供と一緒に遊ぶ」

ということ。

 

職員室前の「ゆくりば」から、

うぉおおおおお!!

という声が聞こえました。

そこには、子供たちと戦っている大人たちがいました。

教頭、事務職員もいます。

カードゲームをしてるのです。

本気です。それでいい。

 

体育館に行きました。

ドッジボールをしていたり、半面ではドッジビーをしています。

そこに、先生たちがいて、子供と同じ顔をして遊んでいます。

学年分け隔てなく、混ざっています。

 

私は、先輩教員が、「子供と遊べなくなったら、引退かな…。」と言っていたことを思い出しました。

 

先日、私が20年前に担任していた学級のクラス会があったとき、

その中で、「先生は、遊びでも話し合いでも、子ども扱いせずに関わってくれた。」

と感想を述べてくれた子(教え子)がいました。

ドッジボールも手加減なしでぶつけていたらしいです…。

一緒に遊んでいたことを覚えていてくれました。

 

「真剣に接する」って大切ですね。

 

児童会役員が、準備している姿も目の当たりにしました。

担当教員が、子供たちに、

 

「準備することは分かったね。じゃぁ、どう進めたらいいと思う?」

と声を掛けました。

この教師は、まず、考える視点を決め、考える材料を確認して、それを自分たちならどう進めるか思考させていました。

 

教師が一方的に「これしよう!」

と指示するのではなく、

そうしなくても、考える材料もないまま、「自分たちで考えて。」と丸投げするのでもなく

考えることを教え、考え方を学ばせていました。

 

下校の時間になり、子供たちが校長室の戸をノックします。

そして、

「さようなら!」

とちょうどよい声の大きさと声の質であいさつを交わしました。

「また明日ね。」

というとにっこり笑って帰っていきました。

最後に笑って帰ることって大事です。

 

 

 

最後に、もう一人紹介します。

ALTの「テス」先生。

日本に来て2年目の彼女は、努力家。

職員室で、テスがノートを広げていました。

そのノートについて聞いてみました。

 

日本語の勉強をしているのです。

自筆した漢字の横に、英語で意味が書かれています。

ノート1冊、びっしりです。

彼女は、日本を理解しようと、学校行事だけでなく、親睦会にも参加して仲間たちと交流しています。

渚滑小の大事な仲間です。

 

私の見たまま、感じたままを紹介しました。

こうして黄金の2日目が終わります。

 

このブログの記事を一気に作っているとき、

職員室から、職員の笑い声、子供の様子をみんなでシェアしている会話が聞こえてきました。

職員室がその勢いで揺れた感じがしました。

とてもいいです。

こうして、「仲間とつながる」のです。

(グランドデザインを見てみてください。)校長の経営方針「こんな学校に…」が少し分かります。

 

では、また後日…。