素敵な学び

 今日のブログは、素敵な学びを2つ紹介します。

少々長くなります。

 

素敵な学び①

運動会総練習を終え、今日の練習(指導)の目的は、

その振り返りをもとに、子供たちに考えて行動するように仕向ける一日でした。

まず、「リズム」の中で、統一するとかっこよくなる視点を子供たちに気付かせ、

そこをバディ(パートナー)と確認しています。

確認する視点さえ理解し、学びに「必要感」を感じることができれば、子供たちはどんどん勝手に動きます。

 

その様子(子供の自主性)が顕著に表れ、垣間見えた場面が次の種目の練習でした。

まず、集合地点までの移動もキビキビと。

「私よりも早く動きなさい。」

と言って担当教員は、子供たちに素早く動く必然性と興味をもたせています。

 

そして、

昨日の総練習を振り返らせ、

「さて、今日はどんな練習をしたい?」

と問い掛けます。

『作戦会議をしたい!』

「へぇ…、練習試合しなくてもいい?」

と言って、子供たちに作戦会議をする視点を見付ける活動を促します。

 

そして、練習試合を一度やってみた後に、作戦会議が始まりました。

その作戦会議の方法はさまざまで、話し合い形式を選んだり、

実際に棒を持ってやってみたり…。

 

解決の方法はさまざまでいいのです。

 

そして、その後、子供たちから、

「ちょっと、実際にやってみていいですか?」

というつぶやきが生まれました。

指導者が、「やりなさい。」と言わずとも、

子供が「必要感」をもち、「動き方」が分かっているのなら、必然的に動き出すことが分かります。

そして、その裏に、担当教員の仕掛けがありました。

「今日は、練習試合は1回しかしないからね。」

という声掛け。

 

意図的にその声を掛けたようです。

 

子供の学力、思考、判断、表現を向上させる条件の1つに、

「活動に制限を設定する」

ことがあります。

例えば、自分の考えを〇文字以内で書きなさい。

とか、〇秒で動きなさい。

ということです。

 

「今日は、練習試合は1回しかしないからね。」は、「もっとやってみたい!」

と思うための、「制限」の指示でした。

 

渚滑小学校では、どの学習においても、「課題の設定」にこだわっています。

指導者が、「この時間はこれを勉強するよ。」と言わずに、子供たちが、

「この時間はこの勉強をしたい!」

「こんなゴールを目指したい!」

と思える声掛け、導入をしようということです。

 

教科の学習だけでなく、行事や児童会活動の中でも、そういうスタンスで臨んでいます。

 

素敵な学び②

昼からの時間に、オホーツク総合振興局の「西部耕地出張所」の方々と、

「田植え」体験学習をしました。

雨の天候が心配であり、気温も昨日から10度以上も下がっていることを鑑み、

残念ではありましたが、裸足での田植えは断念しました。

 

植え方の説明を聞いているときの子供たちは真剣です。

早速、体験を始めました。

植え方にもコツと知恵があります。

こうした知恵と工夫に気付かせることも大切な学習です。

軍手をはめていた子も、脱ぎだして植えています。

数十分の体験でしたが、規則正しく植えました。

その後、室内に移動して、野菜クイズやお米の育ちについて学習を深めました。

担当してくださった職員の方々の説明は分かりやすく、子供たちのつぶやきも上手に拾ってくれました。

子供たちの聞く態度もよく、

反応やつぶやきも、

「うおおおお!」

「すげぇ!」

「パチパチパチ!」

といった感じ。

 所長も、

「渚滑小の子は、元気で反応がいいですね。」

と評価してくださいました。

 

最後に、代表児童が感謝の言葉を…。

私も一言・・・。

 

「今日の給食、あなたたちが育てた野菜? お米?

 それをあなたたちの口に運ぶまでには、たくさんの人の手がかかっているんですね。

 だからあなたたちがすぐにすべきことがあるんです。」

「ありがとうって言う!」

「いただきますっていう!」

 

「なるほどね。いただきますって、育ててくれた人、作ってくれた人、命に対していう言葉なんだね。」

と話して学習をくくりました。

 

対応していただいた「西部耕地」の職員の方々は本当に素敵で、

汚してしまった玄関をすぐにきれいにしていたり、

植え残った苗を、すぐに植えていたり、

子供たちにタオルを用意してくださったり、

チームとして役割を自覚している方々で、

とにかく、みなさんの表情が素敵でした。

 

運動会を前に、子供たちの体調を気遣ってくださり、

そして、こちらの要望にも耳を傾けていただき感謝申し上げます。

来年こそは、泥んこ体験を…。

苗の観察の際もよろしくお願いいたします。

 

「ブログ、楽しみに読んでますよ。」

と教えてくれた職員の方と笑ってお別れしました。

 

素敵な学びをありがとうございました。