対象と「つながる」(授業場面を例に)

5年生の算数の時間の一コマです。今年度大事にしている姿「つながる」ですが、授業場面で考えてみると、どうしても意見を出し合う「交流」をイメージします。もちろん、そのこと自体は間違っていませんが、「つながる」考え方はもっと広いものです。

例えば、この時間の黒板を見ると、「問題」と「課題」が書かれています。算数を例にとると問題は教科書や問題集などに示されているまさに「問題」(解決したい対象)です。対して「課題」は、「問題」を解決するためにその時間に何をすればよいのか、見通しをもつことです。つまり、対象と「つながる」ためのカギとなる考え方をまとめたものと言ってよいです。

この力(問題を解決する(対象と「かかわる」)ために、どうすればよいかを考え、自分なりの見通しをもつ力)を身に付けることがとても大事です。ただし、「課題」があればよいとかそういうことではなく、その時間で何を身に付けさせるかによってアプローチが変わってきます。