子も先生も学ぶ

今朝、臨時全校朝会を開きました。

その理由として、生徒指導上、子どもたちに考えてほしい事例があったからです。

昨日、生徒指導会議の中で、いくつかの事例を確認して、今後の指導内容について協議しました。

指導部の教員が案を提出し、他の教員が意見を述べていく中で、

本日の「臨時全校朝会」という形をとりました。

 

担当した教員が、事例を説明します。

その話を聞いて、子どもたちは神妙な表情でした。

体育館の暖房の音が、やけに大きく聞こえます。

 

その後、各教室に戻り、各々の学級で振り返りをしています。

 

私はその様子を見て感じました。

 

小学校では、必ずトラブルが起こります。

そのトラブルを見て見ぬふりすることなく、

担当部が中心となって、今後の指導を提案し、

教員それぞれの思いや考えを全体協議して、全体の出来事として対応することに意義がある。

ということです。

 

事が起こった学級担任だけで対応することを私は好みません。

 

全校児童の前で、自分の思い(全体で協議した内容)を子どもたちに語り、

課題を投げ掛けた職員は、とても緊張している様子でした。

 

その教員は、全校朝会が終わった後、私のもとにやってきて、

「校長先生、どうでしたか?」

とたずねてきました。

私は、その態度にいたく感銘を受けました。

自分の指導がどうだったのか、他人に聞くという姿勢がある限り、

この教員は成長すると感じたからです。

 

私は、感じたこと、こうしたほうがいいということを話しました。

そして、後日、わたしならこう話すという実践をしてみることにしました。

 

あらためて思います。

学校って、子どもたちだけが学ぶ場ではなく、

学校に携わるすべての人が学ぶ場である

ということ。

 

もし、自分が全校児童に話すとしたら、

どんな手立てをとり、何を考えさせ、どんなメッセージを届けますか?

 

今回の事例は、職員にとっても、貴重な学ぶ場になったと思います。