みんなで感謝(六送会)
「みんなで最高の時間にしましょう。」
在校生代表の言葉からスタートした「六年生を送る会」
とても素敵な会になりました。
1,2年生は、全校児童でドッチボールをします。
その説明、お礼の言葉など4月と比較すると、自分たちで動くことができる様子が見られました。
整列や、説明のタイミングなど、担任の手を借りずに進めていました。
中学年の声がいい。
説明するときの声。その時の眼が生き生きとしています。
だから、聞く人を引き込むことができるのです。
5年生は、「6年生の思い出のシーン」を、写真で振り返りました。
保護者の方々も参観しています。
渚滑小学校は、こういうところがいい。
保護者も気兼ねなく、学校にやってきます。
6年生は、数年前の自分の写真を見て、何かを感じているようです。
手作りのくす玉を割ると、「わぁああ!」と歓喜がわきました。
6年生は、お礼として「しっぽ取り」を企画しました。
自分たちがしっぽを取られないように逃げる役です。
私は最後に、挨拶しました。
「六年生のみなさん、あなたたちの人生はバラ色で明るいですか?
校長先生は、そうは思わない。
だって、これから思い通りに事が進まないことが増えたり、やりたくないことがたくさん出てきたり、
人に嘘をつかれることだってある。
でもね、その先を明るくすることだってできる。
何か行動を起こすこと。
先を明るくする努力をしてほしい。
困ったとき、仲間を頼ればいい。
信頼できる大人に相談すればいい。
そうやって生きてほしい。」
私は、こういう挨拶をするときに原稿を作らないで話すことが多いのですが、
今回の「六送会」に参加して、そんな言葉が頭に浮かんできました。
強くやさしく生きておくれ…。
未来を明るくするチャンスは誰にでもある。
その方法をつかんで生きてほしい。
その素地を身に付けるお手伝いを、先生たちはしてきたよ。
そんな思いからでしょうか。
職員室に帰る途中、ある女の子と話しました。
「どうだった?」
『楽しかったし、6年生すごいなと思った。』
「ん? 何がすごいと思ったの?」
『しっぽ取りの時、6年生、手加減してくれてた。
あまりにも取れなかったら面白くないし、低学年のときだけ、
様子見てくれたから。』
「そういう気付きができるあなたもすごいよ。」
笑顔いっぱいの素敵な送る会になったのでした。