自分の体に気付く

 体育学習に「体つくり」があります。

その目的の1つに、

「自分 の体の状態に気付き, 体の調子を整えたり,仲間と豊かに交流したりすることができること」

とあります。その活動に「持久走」があります。

 

でも、やっぱりマラソンは嫌な子が多いです。

先日の全校朝会で、マラソンの「デッドポイント」と「セカンドウィンド」の説明をしました。

 

『君たちの走りを見ていると、とてもつらい走り方をしていますね。

 なぜなら、走ったり歩いたり、極端にスピードを早めたり遅くしたりを繰り返しているからです。』

 

子供たちはうなずいています。

 

『走り始めて、呼吸が苦しくなり、脚が痛くなったりして走ることが辛く苦しいと感じる時があります。

 これを「デッドポイント」といいます。』

 

多くの子は、この時に歩いてしまいます。

この状態がつらくて、マラソンが嫌い! と思ってしまうのです。

 

『ここで走るペースを保っていけば、体が上手く慣れてきて楽に走り続けることが出来るようになります。

 この状態がセカンドウィンドといいます。

 さて、今日の練習でセカンドウィンドを感じた人は、校長先生に教えてくださいね。』

 

そうして練習を開始しました。

 歩いたり走ったりを繰り返している子もいます。

 

でも、中には、

「校長先生!! セカンドなんちゃらを感じました!」

と教えてくれる子も。

「あそこの坂で、体が楽になって…。

 それまできつかったんだけど。」

 

ゴールして疲れ切っている子の中にも、

「私も感じました。」

 

と話す子もいます。

 

自分の体の変化、調整力に気付くことは生きていく中で大切な要素で、

寒くなってくると、服装を変えて体調を整えたり、逆に暑いときに涼しくしたり。

こうした自分に気付くことは、「生きていく力」に直結しているといっても

過言ではないのです。

 

【気持ちよさそうに走る教員~セカンドウィンドを知っている男】