マラソンで自分を築く

 昨日、マラソン記録会を開催しました。

コースの巡視をしてくださる見守り隊の方々もいらっしゃいました。

 秋晴れの天気の下、スタートです。

ゴールした後、へたり込んでしまう子もいましたが、

たくさんの声援が背中を押したのか、タイムを縮めた子が数多くいました。

 

最後の振り返りのあいさつの中で私は、

 

「今日まで、皆さんはそれぞれ「準備」をしてきたと思います。

 そんな中、放課後、家へ帰ってからもう一度学校へきて、

 コースを走っていた人もいたようです。

 

 こうして準備をした人を、校長先生は観察していました。

 その人は、ゴールをしたとき、とってもいい顔をしていました。

 立派でしたよ! 〇〇さん!」 

 

おうちの人と一緒に走って練習を積み重ねたようです。

一緒に走ってくれたお父さんのその存在は、力強かったことでしょう。

 

 他にも当日の朝、校長室にやってきて、

「校長先生、マラソンをこの世から無くしてください。」

 

と冗談交じりに話してくる子がいました。

 

「なくしてあげたいけどさ、今日は、これだけはやってみようと思える

 目標を作ろうか。

 例えば、あの電柱までは絶対に歩かないとか、歩いてしまう回数を何回にしようとか…。」

 

結果、その子はタイムを縮め、振り返りにこんなことを話したそう…。

(学級通信より)

「セカンドウィンド(体が楽になって、つらさを感じなく走る状態)にはいり、

最後にペースアップできた。

 そのあと、きれいな花火が心の中に打ちあがった。」

 

 素敵な表現だと思います。

やっぱり、実際に経験しなければ感じることができない表現です。

 つらい、苦しい、やりたくない という思いが先行するマラソンですが、

子供は、「自分の変容に気付くことができるか?」

大人(教員、保護者)は、「変容に気付かせることができるか?」

が大切です。

 その視点が、「タイム」であり、「取り組み方」だと思います。

放課後に走る。

休み時間に走る。

この取組を通じて、普段から体を動かしてみる。

 

そんな自分の築きができるといいですね。

児童代表が、応援に来てくださった方々にお礼の言葉を述べています。

「皆さんのおかげで走りやすかったです。」

という言葉が印象的でした。

 

お疲れさまでした。

【大声援の中、気持ちよくゴールする男】