作物を育てることでつながる学び
昨日、地域の「西部耕地出張所」に中学年の子供たちが出向きました。
6月にもお邪魔したあそこです。
田んぼの稲の観察です。
6月に植えたときは…、
これくらいでしたが、
今回うかがうと…、
こんなに成長していました。
稲穂も垂れてきています。
その成長に驚いている反面、
興味はそこにいる昆虫にも広がっています。
「蜘蛛いる!」
「なんだ? この虫は!??」
といった様子。
そんな子供たちに対応してくださるのが、西部耕地の職員なのです。
『お米が成長するのに役立つ昆虫がいるんだ。なんだと思う?』
『トンボや蜘蛛なんだよ。どうしてだと思う?』
と、お米とつなげて昆虫の役割について思考させてくれるのです。
その場に餌となる昆虫がいるから、昆虫が集まるのですね。
理にかなっています。
分げつした稲を抜いてみることにしました。
力いっぱい込めても、抜くことができません。
「こんなに根がしっかりとついているのかぁ。」
簡単に抜けては、雨風をしのぐことはできません。そういう気付きを促したいものです。
抜いた稲には、どれくらいの粒がついているのでしょう。
私は、一粒かじってみました。
お米の甘い味がします。
みんなで写真をとって帰校です。
今回もさすがの対応をしてくださった西部耕地のみなさん。
今後、低学年、高学年も観察にうかがいます。
よろしくお願いします。
話は変わりますが、この日の放課後、
引率した担任が校長室へやってきて、こう言うのです。
「あの時、校長先生ならどういう発問や声掛けをしますか?」
じつにいいです。
こういう貪欲さがいいです。
『もう、この水、いらないんじゃない?』
など、稲作に欠かせない水に視点をあてたり、
『一つの房には同じ米粒(数)がなるのかな?』『一粒ぐらい違うかもね。』
なんていう、問い掛けが面白いかなと思います。
虫に焦点をあててもいいし…。
当たり前、何となく観ている子供たちを「焦点化する問い」「視点を変える問い」が面白いと思います。
観察の目的が何かによりますが。
学習の深化の条件の一つに、こうした「発問」「問い返し」があります。
ブログを観ている教員のみなさんなら、3,4年生にどういう問いが子供の思考を深化させると思いますか?
そういう研修も面白いです。
【準備する図書司書】
本日、休み時間に図書司書による読み聞かせがありました。
二枚の写真を比較して観ていただきたい。
A
B
AとBの写真、どちらが先でしょう?
同じ図書室で同じように読み聞かせをしています。
お分かりのように、Bが先です。
でも、子供たちがいません。
子供たちに読み聞かせる前に、一人で「読む準備」をしていました。
私と目があって、照れくさそうにしていましたが、
私はこうした「プロ意識」が大好きです。
【丁寧さの指導】
低学年の靴箱の写真です。
下段の長靴に注目です。
子供たちは、靴は「しまえばいい」と思いがちですが、
そうではなく、
長靴の袋の先まで気を配ってしまっていることにお気付きですか?
玄関にはたくさんの情報がつまっている「玉手箱」だと私は思っています。
担任、学校の大切にしたい指導内容や、
子供たちの家での様子まで察することができます。
面と向かった言葉でのコミュニケーション同様、
職員には、こういう場での情報取得をするスキルを向上させてほしいものです。