しばらくブログをアップしていませんでした。
ここ数日間の様子をご紹介します。
どの場面も「つなげる」がテーマです。
昨日、「畑の苗植え」をしました。

地域の講師(網走農業改良普及センターの方)や紋育バンクの講師を招いて、準備を進めてきました。
過去のブログでも紹介した通り、「子供たちが自分で植えた作物と責任をもって関わる機会を増やしたい。」
という目的から、畑の場所を変更しました。

プランターを使って育てる作物や、
ハウスを使った作物栽培など、
先生たちも指導の準備を進めて当日を迎えました。

低学年の子供たちの中には、シャベルをうまく使えない子がいたり、
苗を植えるための穴を掘ることができない子もいたりして、生活体験の把握をすることもできました。

学校の畑担当教員も、何度も外部機関と調整し、担任団とも情報共有をしていたので、スムーズに進めることができました。
校舎内の廊下には、「種」や「種芋」が展示されていました。

形を変えて成長する作物について、さりげなく展示しておくことで、子供たちの「観る眼」を育てていました。
さりげなく…といえば、「ゆくりば」に、あるブースが誕生していました。

これは、「体力テスト」の反復横跳びブースです。

こういう環境を設置しておいて、子供たちがいつでも使えるようにする工夫があります。
まだ、このブースを利用している子は目にしていませんが、そんな状況を判断してブラッシュアップしていけばいいと思います。
ブラッシュアップといえば…、
玄関を通ってすぐに、生活目標のホワイトボードがあります。

昨年度から指導部が企画したもので、月別生活目標に対して自己・他己評価するものです。
今月の目標は運動会にちなんだ目標で、

子供たちの書き込みを読んでみると、

走り方のコツをつぶやいている子がいました。
この視点がとても大事で、今年度の本校の重点目標である、
「気付きをつなげる子」を育むための視点である、「気付きを使う→思考・判断・表現力」に通ずるものです。
つまり、自分で気付いたコツを、他者にアウトプットすることで他者の考えにも触れ、気付きを深めるのです。
友達に様々な手段を用いて伝えることで、その能力を高めようと試みています。
今日、家庭科室でジュースを作っているクラスがありました。

牛乳といちごジャムをミックスさせたジュースです。
子供たちが関心の高い調理実習ですが、作って飲むことだけに目的があるわけでなく、
作る過程、作る前の準備、後片付けの段取りなど、様々なねらいがあるわけです。
その中でも、とても大事なことが、人とのコミュニケーションです。

「ここ、おさえてもらえる?」
「100グラム入れてね。」
など、必然的に会話が生まれるのです。
出来上がったジュースを職員室におすそ分けするときにも、
「失礼します!」
「〇〇を作ったので、どうぞ。」
などの礼儀、所作、敬語など、使う必要性がある場面を意図的に設定して学習を深めるのです。
学習を深めるといえば…、
校舎を回っていると、理科室で子供たちと担任が悩んでいました。

メダカです。
動物の誕生について,メダカ育てたり、誕生について資料を活用したりする中で,卵の様子に着目して,時間の経過と関係付けて調べていく学習を進めています。
何を悩んでいるかというと、
「どうしたら卵を産んでくれるか?」
という悩みです。
「光の関係か?」
「いや、水温じゃないか?」
など、条件について考えています。
『水温が低すぎるとダメなんじゃない?』
このように考察する学習を通して、条件を関連付ける学習の深まりをねらっていました。
ねらいといえば…、

これは、低学年教室の朝の会の様子です。
担任が、今日の予定を可視化しています。
「スケジュール」を確認することはとても大事な要素で、低学年だけでなく、どの学年においても、
「見通しをたてる」ことは優先すべき指導内容です。
つまり、「ゴール」を明確にするということ。
ゴールが分からずに走り続けることは無理ですから…。
見通しをたてる大事さがわかるエピソードがあります。
この世で一番の「罰」は何かというと、「終わりの見えない作業」だと定義付けた人がいます。
海外の刑務所に収容されている罪人の中に、大変素行の悪い囚人がいました。
どんなに罰を与えても効果がなかったそうです。
でも、次の簡単な作業を指示したところ、その後の行動に変化があったとのこと。
それは、「Aの場所に2m程度の山を作りなさい。」
簡単だとその囚人は、スコップを使ってあっという間に土の山を作ります。
「では、その山をBの場所に移動させなさい。」
たったこれだけの指示ですが、これを数十回続けさせると、その囚人はギブアップしたというのです。
この諸説を紐解いてみると、
「終わりのない単純作業」と「必要性の感じない行動の連続」ではないでしょうか?
子供たちは年間1000時間の授業時間(コマ)を体験します。
学校は、この1,000時間に「必要の連続性」をいかに意図的に仕向けるか?
が大事だと私は思うのです。
話を戻します。
そのために、自分の生活に見通しをもたせる指導は、マストだと思うのです。
マストといえば…、
先生たちは学習しています。

「研修」といいます。
学校独自のスケージュールと内容で、自己のスキルアップを図り、学校力を高めます。
この日は、「自分ならどう授業を作るか?」というテーマです。
それぞれの先生が、制限時間内に一コマの授業を創造するのです。
当然、単元のねらいや身に付けるべき能力を押さえておかなければなりません。
なにより、私はこの雰囲気が良いと感じました。
「こういうねらいがあるけど、どういう導入がいいかな…。」
「どんな板書(黒板の使い方)がいい?」
など、実践を想定した協議ができていました。
さて、長くなりました。まとめにつなげます。
今日、小中合同練習をしました。

渚滑小27名、渚滑中40名が集まりリレーをしています。
時々、紅組、白組に分かれて中学校生徒が活動の価値付けをしていたり、説明をしていたり、
生徒の活動が機能的でした。
こうした、合同の活動を意図的に設定して小中のつながりを深めていくことで、
価値を高めたいと感じました。
放課後、校長室下の畑(昨年まで使用していた)から、
「ギャハハははは!!!」
と笑い声が聞こえました。
覗くと職員が作業しています。
植えきれなかった「芋」を植えていたのです。

昨年もこうした様子をブログで紹介したと思います。
今年もみんな仲がいいです。
笑いと会話がたくさんありますから。
馴れ合いの仲よしではなく、チームとして必要な「情報共有」を前提とした仲良しです。
「自分はこう思う。」
「こんな悩みがある。」
「子供たち、こんなつまずきがあった。」
「では、どういう手立てを考えようか?」
「〇〇さん、喜んでたね。」
そういう情報共有をとることができるチームは強いと思います。

今も職員室から先生たちの笑い声、相談している声が、バリバリ聞こえてきます。
そんな職員室がいいと思います。
長くなりました。
また明日の楽しみにつなげたいと思います。