渚滑からのつぶやき

来週、マラソン記録会があります。

今日は、中間記録会をしました。

 

マラソン記録会という取組がなくなっていく学校が多いのですが、そこに意図がなくなってしまった理由からでしょう。

ただ、本校では、「気付きをつなげる子」の育成を目指し、自分の体に気付く、走り方を知る、こんな時に頑張れる自分を次の活動につなげることを意図としているため、この教育活動を続けているわけです。

 

「走るの嫌だな…。」

と思うのは当然です。

でも、そんな中でも、こんな工夫をしてみたらどうだろう?

と考えたり、周りの友達や先生からアドバイスをもらって取り組むことができたら、

そこに価値が生まれるはずです。

 

 

渚滑小の教員は、そういう見方をしながらマラソン記録会の準備をしているわけです。

今日の中間記録会を見ていると、先生たちも汗を流していました。

子ども達は、マラソン記録会を終えたときのゴールの自分を設定して、

取り組んでいます。

 

話は変わりますが、今日は寒い1日でした。

外を見ると、畑が秋の姿に変わっていました。

 

今年度、場所とサイズを変えて取り組んだ活動です。

担当の職員から畑にかかわる振り返りの視点が提示されていました。

 

「畑のサイズは活動に合っていたか。」

「ビニルハウスのサイズは…。」

 

などの数点ですが、来年度につなげるための視点であり、

目的が明確なものでした。

 

「何かあれば記入してください。」

これほどぼやけてしまう訊ね方はないとはないと思います。

そういう振り返りをしていない組織は、みんなでスキルが向上していきます。

 

「意図と目的を明確に」と、

職員みんなで確認していることが、形として見られる場面でした。

「学び続ける学校か?」とは、そういうところでも評価できます。

午後から、西部耕地に稲刈りに出掛けました。

 

職員の方から、稲を刈るときの説明を受けています。

稲を刈るときに使う鎌の切れ味は鋭く、「安全面」に注意した指導を受けます。

道具を使うときの指導はとっても大切で、「効率」「安全」について学ぶ絶好のチャンスでもあります。

高学年は手慣れた感じで、

「サクッ」

といい音をさせて刈り上げていきました。

 

稲を刈ったあと、稲をまとめて干していきます。

稲をまとめてひもで縛る作業も一苦労です。

 

 

職員の方々が、それはそれは親切で、

でも、子供たちの作業を奪うわけでもなく、

絶妙な手助けをしてくれていました。

流石です。

 

子ども達の手慣れた作業で、あっという間に終了しました。

でも、稲の数も少なく感じたのです。

すると、職員の方が説明してくれました。

 

「みんなのおかげであっという間に終わりましたね。

でも、それだけじゃなく、気付いたと思いますが、

稲の数が少なく感じたのではないでしょうか?」

 

☆うん、そう思った。

 

「その原因はね、6月に稲を植えたんだけど、その時の気温が平均8度くらいだったんだ。

その後、ゆっくり気温が上がればよかったんなけどね。

『分結』と言って、茎が増えて、数を増やせればよかったのに、その時に寒くて、

増えないまま、今度は熱くなりすぎて縦に延びちゃったってこと。」

 

☆へぇ~。

 

数の減少にも科学的に理由があり、気温などが綿密に関わっていることが分かりました。

 

時間が余ったので、機転を利かせてくれた職員の方が、次回の活動の説明をしてくれました。

 

 

職員の方々の動き、配慮が温かかったです。

素敵な体験をさせてくれた皆さんに感謝です。

 

取材に来ていた方から、インタビューを答える子供も、

慣れたものでした。

 

 

食べることは生きること

生きることは人とつながること

ゆえに、食べることは人とのつながり

 

の理論を教えてくれた感じがします。

なにより、大地にこんなにも近づいて作業することこそ、いい体験だと感じます。

 

 

朝の話…。

 

登校した子供がなぜかそわそわしていました。

「校長先生…。」

小さな声で私を呼び止めます。

 

「じつはね…、

 〇〇さん(公務補)が誕生日なの。

 昨日ね、プレゼント作ってきたんだ…。」

 

と教えてくれたのです。

 

「へぇ、そいつはいいねぇ。

 よろこんでくれるかな?」

 

そして、プレゼントを渡していました。

公務補もにっこりです。

 

渚滑っ子の健気さ、純粋さを感じた時間でした。

 

 

先週、ある学級の算数の授業を参観しました。

掛け算のひっ算の学習をしています。

 

前の時間に学習したひっ算の式が黒板に書かれていて、

どの子も理解しているようでした。

 

34×2

 

答えは68です。

 

本時は、26×3

 このひっ算の方法を学習します。

前時との違いが分かりますか?

 

ある子が友達に説明しています。

「26×3の答えは、98です。なぜかというと…。」

 

周りの子供たちが固まっています。

「えっ!?」

 

この子は、なぜ98と答えたのか分かりますか?

この子の説明をきくと、なるほどと思いました。

この計算は98にはなりません。

周りの友達は、78という正解を導き出しています。

でも、どうして98になるのでしょう。A子の考えを聞くと、98になることが分かります。

 

 

算数の面白さの一つは、こうした、子供たちの答えの考え方をみんなで理解することです。

そして、正解の78になる理屈を友達と協力して解き明かしていく過程が面白いのです。

掛け算とは何か?

の本質を学習していくと、納得できます。

そして、ひっ算の方法を理解すると、正解が分かります。

 

「だってさ!!」

ある子がむきになって説明していました。

その説明を聞いても、98と答えたA子さんは納得していません。

 

他の子も、なんとかA子を納得させようと説明を考えています。

 

ああでもない、こうでもないと自分たちの考えを表出させ、その子の考え方を理解しようとするところに、

面白さがあると思います。

そんな、子供たちの思考が現れた授業を観ていると、にやにやしてしまいます。

 

A子の答えは間違いだけれど、

算数のひっ算を学習するときに、つまずくポイントが分かります。

どの教科でも、「つまずきポイント」を想定しておくと、先生はスキルアップにつながります。

A子はずっと、

「でもさ!」

「なんで?」

とつぶやいていました。

こういう、はてな?や、子供の思考を大切にする授業であってほしいと思います。

 

 

 

※A子の考え

今週発行の学級通信に目を通しました。

先日の渚滑フェスタの子供たちへ価値付けが多く記載され、

共に準備を進め、指導してきた担任だからこそ分かる価値がメッセージとして掲載されていました。

 

「とどける、つながる」は日常でも必要な力です。

「当日までの過程を振り返った時、それまで自分の役割を成し遂げるために、考えて考えて取り組んでいた。」

「見ている人に思いを届けたいという気持ちが伝わってきた。」

 

などです。

 

今回の行事を実施するのは、通過点であり、今回の学びを次へつなげる手立てです。

 

先生たちも、子供たちもすでに次を見つめて活動しています。

 

マラソン記録会です。

コースの石拾いをして、場の準備をしていました。

これからは、自分を知るために準備を進めます。

つらい、苦しい…思いが募る行事ですが、その中で、新たな自分に気付いてほしいものです。

10月15日まで、目標を設定して取り組みます。

 

「ゆくりば」 には、新たな掲示がありました。

 

マラソンのプロにきく

 

と題して、マラソンのコツを掲示してあります。

あらたな自分への気付きを促す手立てです。

 

マラソンランナーの職員の言葉がうれしいです。

今年度から、通知表の配布を二回としました。

4~9月を前期、10~3月を後期として、評価期間をこれまでの3回から2回としたということです。

 

今日、前期間の教育活動を終え、通知表を渡しました。

 

 

高学年学級をのぞいてみると、担任が一人一人に声を掛け、前期間の様子を価値付けていました。

「あなたのそういうところがいいと思っていたよ。」

 

こんなことを言ってくれて、いやに思う子はいないと思いました。

 

小学校の頃の私は、通知表の「よい」の数が何個だった という見方しかしなかったのですが、

そんな自分に、担任が補足してくれた言葉にこそ、価値があったことを思い出します。

 

よかったね。だけでなく、「次はこう思えるようにするために、どんな行動をしようか?」

とか、「ここは気を付けるべきだと思う。」

という、身近で接している担任だからこそ伝えられる助言が、

その子を変えるきっかけになることも多いものです。

 

他人を気にするあまり、自分の思いを伝えられないことはありますが、

叱ってくれる人、自分の鏡となってくれる人こそ、

本当は貴重なんだと思います。

そういう人は、

「自分を認めてくれる」人なのかもしれません。

 

 

明日は、開校記念日です。渚滑小学校、125歳です。

渚滑フェスタが終了しました。

 

義務教育学校に向けて舵を切り始めた両校ですが、目的や文化が違う小中学校が

1つの行事を開催することで、たくさんの成果と、クリアすべき課題が見えてきました。

 

そこに集える人々の眼が生き生きとして、

学び続ける場であるべきことは変わりません。

両校ともに、そこにこだわった行事だったと思います。

 

中学校の実行委員が主催したオープニングで、全員制作を完成させ、

小学校の劇へと進んでいきます。

 

低学年の「はじめのことば」は、オープニングにふさわしい始まりでした。

 

 

 

種目説明のアナウンスの声も、張りがあってよかった。

 

 

中学生の合唱を観る小学生たちの眼がビームとなっていました。

 

小学生の合唱を聴く中学生の眼も真剣でした。

 

全校合唱では、指揮者のファインプレーが何度もありました。

 

合同練習では、リズムがずれてしまい、合唱になりづらく、急遽、指揮者を設定ました。

その大役でしたが、

指揮をしながら表情を柔らかくするように、自ら笑いの表情をしたり、

リズムが取りやすいように、手拍子をしたり…。

 

「あの場で、そうしたほうがいいかなと思って、臨機応変にしてみました。」

と、終わった後に答えてくれたお兄さんが頼もしく思えました。

 

中学校の劇では、笑いを誘う演技があり、観客を沸かせていました。

 

 

 

両校の代表挨拶を経て、今年のフェスタが終了しました。

 

準備の段階で、小学生と中学生が交流する機会が増え、その時、感じたことを聞いてみると、

「中学生の行動は素早い」」

「自分で考えてから、行動してた。なんでも人に頼っていなかった。」

 

「小学生と一緒に活動していると、とにかく一生懸命さが伝わってきた。

 自分たち(中学生)も頑張らないと! と思わされた。」

 

「これからも、一緒に勉強したい。」

といったつぶやきが聞こえてきました。

 

これからの生活や生き方につなげるかかわりができたと思います。

今後も、一緒に創るコミュニティーでありたいと思いました。

 

参観していた来賓の方が、

「とにかく、子供たちの返事がいいですね。

 これは、どの子も刺激になるはずです。」

といった、返事、あいさつ、整理整頓を大切にしている学校として、

評価していただけたことはうれしかったです。

 

参観していた方が、予想以上に多くなりましたが、

観覧のマナーも反応も素晴らしく、子供たちにとって快く、力強かったことでしょう。

 

今日まで、子供たちも頑張りましたが、教職員も様々な視点で想定しながら、準備と指導、支援を重ねてきました。

頼もしく感じた教職員にも、機会があればねぎらいの言葉を掛けていただけると幸いです。

 

みなさん、お疲れさまでした!!

また、進んでいきましょう!!

明日、いよいよ渚滑フェスタ開催です。

今日は前日の最終リハーサルです。

小学校では、それぞれの学級で最後の調整を進めています。

 

会場の中学校玄関にはポスターが貼られています。

小、中合同制作を完成させる動きを確認しました。

縁日の出し物の準備も進めていました。

 

中学校の劇の振り返りもしていました。

担当ごとに集まっています。

「あそこ、よかったよね。」

拍手!!

 

中学生の表情がとてもよかったです。

多分、小学校との連携は大変だったと思います。

疲労感の中に、成就感もあることでしょう。

実行委員の生徒たち、ありがとう。

 

いよいよ明日、幕が開きます。

お祭りの始まりです。

 

【玄関にあった寄せ書き】

本日、「渚滑フェスタ」に向けて総練習をしました。

各学級がこれまでの練習の成果を発表し、全員で振り返るための時間です。

どの学級も演劇をするということで、物語の主旨をどのように「とどける」か、

練習を進めてきました。

 

眼が生き生きとしている子もいれば、まだ不安なのか、きょろきょろとしている子がいました。

 

一度小学校に戻って、各学級ごとに振り返りをしていました。

撮影した動画をみることで、自分の動きを確認できます。

 

中学年では、合唱の様子をを振り返っていました。

その中で担任は、

「この人をみてみようか。」

と観察の視点を与えました。

 

歌っているときの表情、リズムの取り方に気付いてほしかったのでしょう。

「ちょっとやってみて。」

と振ると、

ニコニコ表情で、みんなの見本となっています。

 

昼から、再度中学校に出向き、最後の合同合唱の練習です。

体育館に入場する子供たちは、元気よく挨拶しています。

「こんにちは!!!」

「よろしくお願いします!!」

 

合同合唱では、中学生が指揮をしてリズムを合わせてくれます。

本校の教員が、指揮者にアドバイスをしています。

 

最後に、全員で、

「がんばるぞ!! おおおおお!!」

と声を掛けました。

 

フェスタに向けた練習で、疲労もたまってきているかと思いますが、

教科の学習も気を抜かずに、集中して学習に取り組んでいます。

こんなにまっすぐな眼で、学習に取り組む姿に、子供たちを誇りに思う気持ちが強くなりました。

 

放課後になり、先生たちの振り返りが始まりました。

 

どの先生も、次を見ていました。

「こうしたいんだけど、どんな手段があるかな?」

「それなら、こうしたらどうだろう?」

「あそこは、もっとこうしたほうがいい。」

 

建設的な意見がどんどん出されます。

渚滑小の強みは、こうした、「だれでも自分の考えを主張できて、違うことも認め合える」

ところだと改めて感じます。

何でもかんでもいい ではなく、もっとこうしたらどうだろう?

と知恵を集約できるということです。

私はそのような情報と考えを共有し合う姿を目の当たりにして、思わず目じりが下がってしまうのです。

 

頼むよ、みんな!

本日、2回目の合同合唱練習がありました。

中学生の実行委委員が本日の練習メニューを説明しています。

小学生と中学生のつながりも、物理的に増えてきましたが、

小中学校の職員同士のつながりも増えてきました。

「あそこ、どう思う?」

「こうしたらどう?」

 

こういう共有があちらこちらで始めることが大事。

来週にせまったフェスタに向けて、最終調整が始まりました。

 

小学校では、朝の合唱練習が始まっています。

高学年が、前回の振り返りと、本日の見通しを確認しています。

 

その奥で、低学年が声出しをしています。

 

担当教員が、子供たちの前に立ちました。

すると、子供たちがその様子に気付き、練習の体制に入りました。

ブログの中で、何度もこの場面について取り上げていますが、

「静かにして。」

「前を向いて。」

などという指示は、ここでは必要ありませんし、

「けじめ・切り替え・準備」につながる態度を意識して生活することはとても大切なことです。

 

低学年が自分たちで作った道具や、用意した衣装を着て練習をしていました。

その練習後に、振り返りをしています。

自分の取組、友達とのかかわりについて言葉にしています。

 

高学年が、裁縫をしていました。

外部講師をお呼びして、ナップサックを作っています。

「玉止め、苦手なんだよなぁ…。」

とつぶやきながら、手先を動かしていました。

 

休み時間、児童会主催の「スタンプラリー」が行われていました。

夏休み前から、先日まで、「挨拶運動」を進めていましたが、

その活動と、スタンプラリーをつなげて、あいさつにかかわるクイズを答えてスタンプラリーをしていきました。

 

 

活動を点にしないで、線や面でつなぐ発想が素晴らしいと思います。

 

低学年の算数では、言葉と足し算、引き算をつなぐ学習をしています。

「あわせて」「のこりは」

などといった計算につながる言葉に着目して立式する学習は、とても大切です。

 

私は子供たちに訊ねることがあります。

「掛け算ってどういうこと?」

「割り算の意味は、2つあるけど知ってる?」

「6センチメートルってどういうこと?」

「8平方センチメートルの四角形をかいてみて。」

 

どれも算数においては基本中の基本。

みなさんは答えられますか?

今日、児童が体育館に集まって合唱練習をしていました。

フェスタに向けた練習です。

ここで、子供たちに2つの観点で声を掛けていました。

 

「観客の人たちに、みんなは声を届けるんだど、楽しい様子も伝えられたらいいと思うんです。

どうしたら、その様子を届けられるかなぁ。」

 

担当教員の問いに、つぶやき始める子供たち。

ある子が、こうしたらどうだろう?

と前に出てきて見本をし始めました。

歌に合わせて手拍子をしています。

その時の表情も明るく、周りの子供たちも笑顔になっています。

「いいねぇ!」

「みんな、元気なのはいいんだけど、この声を届けるのはどうおもう?」

 

元気と怒鳴るは違うことに気付かせたいようです。

歌は周りの声を聴きながら、「高い音は響かせて、低い音は丁寧に」がコツです。

小学生の声はとてもきれいに響かせることができるので、ポイントが大切です。

 

フェスタに向けて、低学年が小道具を作っていました。

「そっち持って。」

楽しそうですね。

 

高学年が、西興部小学校と道徳の授業をオンラインで進めていました。

 

 

5,6年生が複式授業を展開しています。

「思いやり」について、自分の考えを体験をもとに語っていました。

他校の児童と議論できるまで深まると効果的だと思いました。

 

中学年が、畑で育てた野菜を使って、みそ汁を作っていました。

「校長先生! この中には内が入っているでしょうか?」

クイズを出してきました。

 

できたみそ汁を、校長室まで持ってきてくれました。

出汁が効いていておいしかったです。

クイズの答えは、「ジャガイモ、玉ねぎ」でした。

 

フェスタに向けてあわただしくなってきましたが、

毎日の教科学習も大事に進めている渚滑小学校でした。

 

来週、マラソン記録会があります。 今日は、中間記録会をしました。   マラソン記録会という取組がなくなっていく学校が多いのですが、そこに意図がなくなってしまった理由からでしょう。 ただ、本校では、「気付きをつなげる子」の育成を目指し、自分の体に気付く、走り方を知る、こんな時に頑張れる自分を次の活動につなげることを意図としているため、この教育活動を続けているわけです。   「走るの嫌だな…。」 と思うのは当然です。 でも、そんな中でも、こんな工夫をしてみたらどうだろう? と考えたり、周りの友達や先生からアドバイスをもらって取り組むことができたら、 そこに価値が生まれるはずです。     渚滑小の教員は、そういう見方をしながらマラソン記録会の準備をしているわけです。 今日の中間記録会を見ていると、先生たちも汗を流していました。 子ども達は、マラソン記録会を終えたときのゴールの自分を設定して、 取り組んでいます。   話は変わりますが、今日は寒い1日でした。 外を見ると、畑が秋の姿に変わっていました。   今年度、場所とサイズを変えて取り組んだ活動です。 担当の職員から畑にかかわる振り返りの視点が提示されていました。   「畑のサイズは活動に合っていたか。」 「ビニルハウスのサイズは…。」   などの数点ですが、来年度につなげるための視点であり、 目的が明確なものでした。   「何かあれば記入してください。」 これほどぼやけてしまう訊ね方はないとはないと思います。 そういう振り返りをしていない組織は、みんなでスキルが向上していきます。   「意図と目的を明確に」と、 職員みんなで確認していることが、形として見られる場面でした。 「学び続ける学校か?」とは、そういうところでも評価できます。
午後から、西部耕地に稲刈りに出掛けました。   職員の方から、稲を刈るときの説明を受けています。 稲を刈るときに使う鎌の切れ味は鋭く、「安全面」に注意した指導を受けます。 道具を使うときの指導はとっても大切で、「効率」「安全」について学ぶ絶好のチャンスでもあります。 高学年は手慣れた感じで、 「サクッ」 といい音をさせて刈り上げていきました。   稲を刈ったあと、稲をまとめて干していきます。 稲をまとめてひもで縛る作業も一苦労です。     職員の方々が、それはそれは親切で、 でも、子供たちの作業を奪うわけでもなく、 絶妙な手助けをしてくれていました。 流石です。   子ども達の手慣れた作業で、あっという間に終了しました。 でも、稲の数も少なく感じたのです。 すると、職員の方が説明してくれました。   「みんなのおかげであっという間に終わりましたね。 でも、それだけじゃなく、気付いたと思いますが、 稲の数が少なく感じたのではないでしょうか?」   ☆うん、そう思った。   「その原因はね、6月に稲を植えたんだけど、その時の気温が平均8度くらいだったんだ。 その後、ゆっくり気温が上がればよかったんなけどね。 『分結』と言って、茎が増えて、数を増やせればよかったのに、その時に寒くて、 増えないまま、今度は熱くなりすぎて縦に延びちゃったってこと。」   ☆へぇ~。   数の減少にも科学的に理由があり、気温などが綿密に関わっていることが分かりました。   時間が余ったので、機転を利かせてくれた職員の方が、次回の活動の説明をしてくれました。     職員の方々の動き、配慮が温かかったです。 素敵な体験をさせてくれた皆さんに感謝です。   取材に来ていた方から、インタビューを答える子供も、 慣れたものでした。     食べることは生きること 生きることは人とつながること ゆえに、食べることは人とのつながり   の理論を教えてくれた感じがします。 なにより、大地にこんなにも近づいて作業することこそ、いい体験だと感じます。     朝の話…。   登校した子供がなぜかそわそわしていました。 「校長先生…。」 小さな声で私を呼び止めます。   「じつはね…、 〇〇さん(公務補)が誕生日なの。 昨日ね、プレゼント作ってきたんだ…。」   と教えてくれたのです。   「へぇ、そいつはいいねぇ。 よろこんでくれるかな?」   そして、プレゼントを渡していました。 公務補もにっこりです。   渚滑っ子の健気さ、純粋さを感じた時間でした。
先週、ある学級の算数の授業を参観しました。 掛け算のひっ算の学習をしています。   前の時間に学習したひっ算の式が黒板に書かれていて、 どの子も理解しているようでした。   34×2   答えは68です。   本時は、26×3 このひっ算の方法を学習します。 前時との違いが分かりますか?   ある子が友達に説明しています。 「26×3の答えは、98です。なぜかというと…。」   周りの子供たちが固まっています。 「えっ!?」   この子は、なぜ98と答えたのか分かりますか? この子の説明をきくと、なるほどと思いました。 この計算は98にはなりません。 周りの友達は、78という正解を導き出しています。 でも、どうして98になるのでしょう。A子の考えを聞くと、98になることが分かります。     算数の面白さの一つは、こうした、子供たちの答えの考え方をみんなで理解することです。 そして、正解の78になる理屈を友達と協力して解き明かしていく過程が面白いのです。 掛け算とは何か? の本質を学習していくと、納得できます。 そして、ひっ算の方法を理解すると、正解が分かります。   「だってさ!!」 ある子がむきになって説明していました。 その説明を聞いても、98と答えたA子さんは納得していません。   他の子も、なんとかA子を納得させようと説明を考えています。   ああでもない、こうでもないと自分たちの考えを表出させ、その子の考え方を理解しようとするところに、 面白さがあると思います。 そんな、子供たちの思考が現れた授業を観ていると、にやにやしてしまいます。   A子の答えは間違いだけれど、 算数のひっ算を学習するときに、つまずくポイントが分かります。 どの教科でも、「つまずきポイント」を想定しておくと、先生はスキルアップにつながります。 A子はずっと、 「でもさ!」 「なんで?」 とつぶやいていました。 こういう、はてな?や、子供の思考を大切にする授業であってほしいと思います。       ※A子の考え
今週発行の学級通信に目を通しました。 先日の渚滑フェスタの子供たちへ価値付けが多く記載され、 共に準備を進め、指導してきた担任だからこそ分かる価値がメッセージとして掲載されていました。   「とどける、つながる」は日常でも必要な力です。 「当日までの過程を振り返った時、それまで自分の役割を成し遂げるために、考えて考えて取り組んでいた。」 「見ている人に思いを届けたいという気持ちが伝わってきた。」   などです。   今回の行事を実施するのは、通過点であり、今回の学びを次へつなげる手立てです。   先生たちも、子供たちもすでに次を見つめて活動しています。   マラソン記録会です。 コースの石拾いをして、場の準備をしていました。 これからは、自分を知るために準備を進めます。 つらい、苦しい…思いが募る行事ですが、その中で、新たな自分に気付いてほしいものです。 10月15日まで、目標を設定して取り組みます。   「ゆくりば」 には、新たな掲示がありました。   マラソンのプロにきく   と題して、マラソンのコツを掲示してあります。 あらたな自分への気付きを促す手立てです。   マラソンランナーの職員の言葉がうれしいです。
今年度から、通知表の配布を二回としました。 4~9月を前期、10~3月を後期として、評価期間をこれまでの3回から2回としたということです。   今日、前期間の教育活動を終え、通知表を渡しました。     高学年学級をのぞいてみると、担任が一人一人に声を掛け、前期間の様子を価値付けていました。 「あなたのそういうところがいいと思っていたよ。」   こんなことを言ってくれて、いやに思う子はいないと思いました。   小学校の頃の私は、通知表の「よい」の数が何個だった という見方しかしなかったのですが、 そんな自分に、担任が補足してくれた言葉にこそ、価値があったことを思い出します。   よかったね。だけでなく、「次はこう思えるようにするために、どんな行動をしようか?」 とか、「ここは気を付けるべきだと思う。」 という、身近で接している担任だからこそ伝えられる助言が、 その子を変えるきっかけになることも多いものです。   他人を気にするあまり、自分の思いを伝えられないことはありますが、 叱ってくれる人、自分の鏡となってくれる人こそ、 本当は貴重なんだと思います。 そういう人は、 「自分を認めてくれる」人なのかもしれません。     明日は、開校記念日です。渚滑小学校、125歳です。
Loading...
広告
047736
周辺学校のようす
ポータルでもっと見る