学校からのお知らせ
「眼で聴く」子 その後「畑完成!」
本日、交通安全教室を行いました。
紋別自動車学校の職員の方、紋別警察署の方に指導をお願いしました。
まず、開講式を行い、私と警察署の方が子供たちと職員の方に挨拶をしました。
挨拶を聞く時の態度、そして反応がとてもよかったです。
「昨日、交通事故がありました。
信号が青だといっても安心してはいけないのです。」
という警察署員の方の言葉に、うなずきながら聞く子供たち。
「えぇ!!!」
などの感嘆の言葉も出ています。
「眼で聴く」といった感じでした。
その後、自動車学校長や警察官の方が私にこうおっしゃいました。
「いやぁ、子供たちがあれほど反応してくれると、話をしていても気持ちがよかったです。」
「普段から意識しているんですか?」
いろいろな学校で同じように話をしている警察官の方からのフィードバックは、
私もうれしく感じました。
その後、私は帰校して畑づくりに精を出しました。
裏の畑から土を運んでくださった、PTAの大久保さんと公務補と、
暖かい日差しの中、せっせと力仕事をしました。
新しい畑の周りに境界となるブロックを40個敷き詰め、(これが結構きつかった…。一つ20キロ以上あったと思います)
その後、土を運んでもらいます。
土をならして、完成です。
子供たちが、「何してるの?」
と聞いてきます。
陽もばっちり当たっています。
心地よい疲れです。
「校長先生、お疲れさまでした。ありがとうございます。」
と声を掛けてくれた職員の声が、素直にうれしかったです。
さて、これからは先生と子供たちの出番です。
地味を大切に
人によって「当たり前」は当たり前ではないことが多いものです。
でも、私たちが大切にしたいことは変わりません。
例えば、「挨拶」、「整理整頓」、「目標に向かって頑張る」などです。
こうした当たり前って、続けることは難しいものです。
今日、学校を観て回っていると、大切なことを大切に指導している先生たちの姿がありました。
月曜日の朝の時間、「縄跳び検定」をしています。
昨年度まで、休み時間を利用していたのですが、「子供たちの休み時間を確保しよう」という視点で、
朝の活動としました。
昨年、縄跳びが上手く回せていなかった子が、
4回跳ぶことができるようになっていた姿を見て、
「継続は力なり」の言葉がぴったりでした。
2年生の教室では、カードを糊で貼り付ける作業をしていました。
その中で担任は、「カードのどこに糊をつければいいんだっけ?」
と何気なく問うていました。
低学年だけでなく、こうした指導が徹底していなかった子は、
紙一面にべったりと糊を塗り、紙がしわしわになっていることがあります。
提出したときに、周りの紙とくっつき、作品が台無しになることも…。
紙の端にそって一本の線で…
そういう声掛けが大事なのです。
そして、6年生の教室。
机の上がきれいに整頓されています。
これは休み時間です。
前の授業の後、教科書類を出しっぱなしにすることなく片付けたことがわかります。
机の中も整理整頓されています。
担任の声があったことでしょうが、この先、これが言われなくても当たり前になるといいですね。
最後は、職員間で情報を共有するときに使う、職員室内の校務パソコンの画面です。
ふと見ると、教頭が先生たちの机の上の整理整頓について価値付けるコメントがありました。
「職員室の机の上がきれいで、感動しています。」とのこと。
こういうふとした場面に価値を見出せるチームがいいと思っています。
案外、「地味」なことに大切な要素があるものです。
素敵な方々(つながり)
雪解けが進み、校舎周りに見える「白」景色が変わりました。
こうなったら行動に移したいことがありました。
それは、「畑作り」です。
昨年度、畑の使い方、作物の世話、収穫祭の流れについて、全職員が考えました。
「土起こしから、作物を収穫して食するまでの活動を、もう一度見直そう」
というものです。
昨年、私は「収穫祭は中止しよう」という提案をしました。
その提案に一石を投じた職員たちだったのです。
システムをすべて見直し、その構想を視覚化し直したのです。
ここまで形にしたのですから、今度は管理職の出番です。
これまでの活動を見直したときに、物理的な課題も見えてきました。
校舎の裏にあるために、「日照時間」「世話をするときの子供の動線」を考えたとき、
畑の移動が有効だと分析しました。
そこで、職員の要望を叶えるべく、PTAの方と相談の上、実行することにしました。
先日、酪農家の保護者の方に重機で仮掘りしてもらいました。
「うまく掘れないな…。」
という報告を受けました。
そこで、「手掘りしよう。」
ということで、私と公務補は二人でシャベルを手にしました。
3×15メートルの土地は、想像以上に広く感じました。
粘土で足はとられ、砂利が混じった土にスコップはうまく刺さりません。
「こりゃ、数日掛かるね…。」
とつぶやきながら、せっせと掘り進めました。
腰も痛いし、息も上がる…。
でも、言い出したからには止めるわけにはいかぬ!
5分の1ほど掘り進め、休憩しようかと思ったその時!
「何してるの?」
という男性の声が…。
その声の主は、ちょうど玄関前の工事に来ていた「大和建設」の方でした。
『畑を作るんです。』
と説明すると、
「ん? 手で?」
『はい、どれだけ掛かるか分からないですけど…。』
「大変だろう。なんも、やってあげるって。重機あるから、できるって。」
『えええええええ???(目が輝く)
いいんですか??
ほんとに、甘えてしまいますよ!!!!』
ということで、お願いすることにしました。
2時間ほど、重機で土を掘り、その上ダンプで廃土までしてくださいます。
お昼をはさみ、砂利を敷いてくれました。
オペレーターの鈴木さんは、丁寧な作業をしています。
手作業で砂利をならしているかのように、ゆっくりと動かしています。
こうして1時間ほどで、砂利の整地が終了しました。
私は、社員の方々とお話しする中で、
「いい顔してるな。」
と感じました。
「いいって! 世話になってるし!」
「何かあったらまた言ってよ。校長!」
と掛けてくれた言葉と一緒に、いい顔で笑ってくれるのです。
「いいひとだぁ…。」
心の声がだだ洩れです。
「ありがとうございました。」
と心から申し上げました。
学校は、いろんな人に支えられて成り立っていることを再認識しました。
小林さん、鈴木さん、社員の方々、お世話になりました。
これからも渚滑小学校をよろしくお願いします。
この次の作業は、畑に土入れして土を起こします。
今年1年間が楽しみになってきました。
(低学年の体育 楽しみながらシンプルな運動で体を動かす)
できるようになることを増やすために
今日の私のミッションは、「子供たちとたくさん話す」ということに決めました。
自分から声を掛けようとしていましたが、子供たちから話し掛けられる機会が多かった一日でした。
まず、本日は「全国学力学習状況調査」で、6年生が国語、算数、理科の問題にトライしています。
全国の6年生が一斉に調査します。
今日は、一年生の子と話す時間が多く、色々な視点で観察することで多くの気付きがありました。
一年生の教室に行くと、こんな写真が机の上に置いてありました。
机の中を撮影した写真です。
「机の中の整理整頓の仕方」を視覚で分かりやすく指導していました。
この他に、担任がいくつかの写真カードを常備していました。
校舎内の場所を撮影したカードです。
「この次の時間は、ここに行きます。」とか、
「今の学習が終わったら、どこへ行きたいですか?」
と訊ねています。
言語化して説明しずらい場合に役立つ手立ての一つです。
子供は安心して「主張」できるわけです。
この他にも担任は、「規律」も丁寧に指導していました。
授業の終わりのあいさつ。
教室から出ていくときの椅子のしまい方など、
どれも大切な規律指導でした。
本校の支援員や学習サポーターは優秀です。
その人材が効果的に機能するために必要なことは、
「情報共有」です。
担任と支援員が情報を共有し、役割分担して、指導の手立てを見付けています。
今日、支援員が私にこんなことを教えてくれました。
「今日、〇〇さん、立派だったんですよ。
自分で失敗したこと、謝ることができたんです。
あのことを謝ることができたなら、これから何でもできますよね。」
と、その子を前に私に報告してくれました。
その内容を聞いていたその子もまんざらでもない表情で、照れていました。
ミスしても褒められる経験は、とても大切な経験です。
「すごいな。スーパー一年生になれるな。楽しみだ!」
と私が話すと、本当にいい顔をして笑いました。
その後、校長室のドアをノックする音がします。
「しつれいします。」
という小さな声がしました。
「校長先生にみせたいものがあります。」
と言うのです。
教室に置いてあるそうなので行ってみました。
廊下を歩いているときも、
「すごいんだよ! ほんと、すごいからね。」
と早く見せたくて仕方ない様子です。
ジャァ~ン!!
ブロックで動物や想像の生き物をつくったそうです。
「すごいな!! いっぱい作ったね。
いくつあるんだろう…。」
数の数え方の導入に使えそうです。
「一番気に入っているものはどれ?」
そんな会話をして、教室を後にしました。
たった一週間ですが、一年生はできることがどんどん増えていることが分かります。
担任の言葉柔らかく、細かな指導。
担任をサポートする交流学級の担任や、支援員、サポーターが機能しているからです。
時は過ぎまして…、
休み時間、ある子供が話し掛けてきました。
「校長先生は、優しい人だね。」
いきなりです。
『ほぉ、うれしいこと言ってくれるねぇ。あなたにとって優しい人ってどんな人のことをいうの?』
「落ちている鉛筆を拾うような人。」
『校長先生は、そういう人に見えるんだね。
じゃぁ、毎日下を向いて歩いていくよ。 はははっは…。』
廊下を歩いていると、私に話し掛けたそうにしている子がいました。その子は4月に転入してきた子です。
『ん? 〇〇さん、元気?』
「はいっ!」
『渚滑小はどうだい? 何をしている時が一番楽しい?』
「友達と遊んでいるとき。」
『そうか、友達ができたんだね。勉強はどうだい?』
「少ない人数だから、すごくやりやすいです。」
『そうか、それはよかった。まぁ、何か悩み事あったら、校長先生にも言ってよ。じゃあね。』
この他にも、自分が好きなキャラクターを教えてくれる子や、
体育館で夢中になって体を動かす子、
過ごす場所は違えど、みんなつながっている感じがしました。
休み時間が終わり、二年生の国語の学習を参観しました。
物語の学習をしています。
登場人物の会話文をどのように読むか、学習しています。
誰がなにをしたか どんなことをいったのか、何度も読むことで内容を理解するのですが、
国語では、「言葉」に着目します。
ゆれる ゆれる おどる とける とける 水になる
といった表現を、リズムよく読んだり、
繰り返す言葉のあとにイメージする状況を楽しいと気付かせる指導も大事。
私がじっと見ているので、役割読みをすることが、恥ずかしくなっていた二年生に、
「校長先生ね、不思議な文を見付けたんだけど、
『南の方を向いて言いました。』って書いてあるよね。
どうして南の方なんだろう…。北とか東じゃダメなのかね?」
と問いました。
読むことをこだわらせるには、こうした「言葉」に着目させて、考えさせる必要があります。
すらすらと読むためには、こうした情景のイメージが大事ということ。
授業をみていると、こっちが楽しくなります。
というように、今日の私のミッションは多岐に渡り楽しい時間となりました。
教師は演者
全校参観日から今日まで会議が続き、私は学校を空ける日が続きました。
数日ぶりに学校へ出勤し、授業を観ました。
本校の職員は、自分が担任する児童をよく観察しています。
私が先生たちの授業を観る視点があります。
その一つが、「子供たちの眼」です。
授業を進めているときの教師の言葉への反応が
もっとも現れる視点です。
後ろの男の子は、説明したくて仕方ないといった感じで、身振り手振りを使って、
「だから、えっと! うんと!」
と話しています。
そして、教師がこういう、「声を発する動機」を促しているかを観ます。
その時の教師は、
「へぇ! そうなんだぁ!」
と明るい声で反応しています。
「じゃぁ…。」
様々な子供たちに目線を配り、子供たちは、あたかも自分に語り掛けられているかのように、
目線を釘づけにしています。
この女の子の眼もとってもいいです。
自分の言葉を伝えようと必死でした。
教師も身振り手振りを使って、
「なるほど!」
と反応しています。
そのうち、
「今言ったことって、どういうこと?」
「〇〇さんが言ったことと違うと思うけど…?」
なんてすっとぼけてもいいかもしれません。
他の誰かが説明し始めることでしょう。
つまり、教師は演者なのです。
教師の明るい表情、声は、子供たちの学びスイッチを入れる特効薬でもあります。
今日も「ゆくりば」から「ぎゃはははは!!!」
と大笑いする子供と教師たちがいました。
外の天気は悪くても、渚滑小は晴天な一日でした。
激務を一段落(全校参観日)
本日、全校参観日でした。
渚滑地区は、小中で同一PTAなので、PTA総会も同じ場で開催します。
総会を前に、挨拶しました。
「学校あるあるを一つ述べさせていただきます。
4月1日から今日まで、教職員は『激務」でした。
新しく出会う子供たちへの指導準備、その他、事務業務などそれはそれは激務です。
今日の全校参観日が、ひと段落つける日です。
私もホッとしたい気分です。」
着席していた、職員が笑っています。
総会終了後、義務教育学校についての説明も行いました。
このPTA総会を前に、各学級の授業を参観しました。
新しい担任と子供のつながり具合を見てもらう貴重な時間です。
授業参観を終えたあと、
合同懇談会があり、その場で次の説明をしました。
「ジャングルに軽装で、「生きていけ」と言われても、
生きるための術、技能がなければ生き延びることは難しい。
この例えを教育界に置き換えて考えると、
小学生の子供たちに、「自分で考えろ。自分で判断しろ。」と言ったとしても、
その術がなければ考えられるはずはない。
小学校で培うべき技能、知識、思考を身に付けさせるために、
毎日の授業を大切にしようという考えから、
『気付きをつなげる子』を今年度の重点目標とする。」
と説明しました。
この他に、あゆみ(通知表)の評価期間の変更、長期休業中の学習サポートについて説明をし、
事務職員から、教材無償化について説明をしました。
保護者の皆さんはうなずきながら耳を傾けてくれました。
一段落して、また来週から渚滑の教育を進めます。
黄金の3日間。2日目
本日の渚滑小学校の様子です。
どの学級も今日の目的を明確にしていました。
授業を観に行きました。
「頑張っている人をみたら、どんな声を掛けたらいいと思う?」
学級で大切にしたいことを、子供たちと話し合っています。
授業を進めている学級では、昨日の約束を確認しています。
担任が変わると、システムも変わります。
学校全体で共通した指導方法は当然必要ですが、
私は、「担任によって違う」ことを学ぶ意義は大きいと思います。
世の中、同じシステムじゃなきゃ混乱するから…、
という理由で、同じ手段を必要とされがちです。
当然、ルールは共通のシステムをねらった意図があるので、それは必要ですが、
「教師の味、その人間性」というカラーは大事にしてほしい。
高学年では、社会科の複式授業を進めています。
高学年になると、複式学習のシステムを理解しているので、どんどん自学しています。
今年度の研修の視点は、
「見方・考え方を働かせた深い学び」により、気付きをつなげる子を育成することです。
教員でも認識がことなるテーマではありますが、
自分の変容を感じ、学びを楽しんでほしいという願いがあります。
今年度の重点目標にリンクさせた学級目標について話していたであろう黒板の跡を目にしました。
学校目標を、学級目標にまで落とし込むことを低学年にも分かるように、可視化したり、例えたりしながら学習したのでしょう。
本日から、1年生が「給食」をとります。
配膳の仕方、みんなでいただきます、片付けの仕方を、担任が優しく見守り、時に指導します。
2年生のやさしさと成長を感じる場面がありました。
今日の給食は、「スープ」と「パン」、「チキン」でした。
いただきますをして食べ始めるとき、
2年生の子が、
「〇〇ちゃん、パンの袋の開け方、分かる?」
と声を掛けているのです。
大人にとって、パンの袋を開けるのは当たり前でお茶の子さいさいです。
でも、コツがあります。
その視点で、アドバイスしている2年生のさりげない言葉が、
私にも温かかったのです。
1年生は、初めてづくしです。
初めてみんなで、1つの教室で給食をとったのです。
担任の指導、支援、想定は立派でした。
昼休み、校舎を見て回りました。
渚滑小学校の教員の素晴らしいところの一つに、
「子供と一緒に遊ぶ」
ということ。
職員室前の「ゆくりば」から、
うぉおおおおお!!
という声が聞こえました。
そこには、子供たちと戦っている大人たちがいました。
教頭、事務職員もいます。
カードゲームをしてるのです。
本気です。それでいい。
体育館に行きました。
ドッジボールをしていたり、半面ではドッジビーをしています。
そこに、先生たちがいて、子供と同じ顔をして遊んでいます。
学年分け隔てなく、混ざっています。
私は、先輩教員が、「子供と遊べなくなったら、引退かな…。」と言っていたことを思い出しました。
先日、私が20年前に担任していた学級のクラス会があったとき、
その中で、「先生は、遊びでも話し合いでも、子ども扱いせずに関わってくれた。」
と感想を述べてくれた子(教え子)がいました。
ドッジボールも手加減なしでぶつけていたらしいです…。
一緒に遊んでいたことを覚えていてくれました。
「真剣に接する」って大切ですね。
児童会役員が、準備している姿も目の当たりにしました。
担当教員が、子供たちに、
「準備することは分かったね。じゃぁ、どう進めたらいいと思う?」
と声を掛けました。
この教師は、まず、考える視点を決め、考える材料を確認して、それを自分たちならどう進めるか思考させていました。
教師が一方的に「これしよう!」
と指示するのではなく、
そうしなくても、考える材料もないまま、「自分たちで考えて。」と丸投げするのでもなく
考えることを教え、考え方を学ばせていました。
下校の時間になり、子供たちが校長室の戸をノックします。
そして、
「さようなら!」
とちょうどよい声の大きさと声の質であいさつを交わしました。
「また明日ね。」
というとにっこり笑って帰っていきました。
最後に笑って帰ることって大事です。
最後に、もう一人紹介します。
ALTの「テス」先生。
日本に来て2年目の彼女は、努力家。
職員室で、テスがノートを広げていました。
そのノートについて聞いてみました。
日本語の勉強をしているのです。
自筆した漢字の横に、英語で意味が書かれています。
ノート1冊、びっしりです。
彼女は、日本を理解しようと、学校行事だけでなく、親睦会にも参加して仲間たちと交流しています。
渚滑小の大事な仲間です。
私の見たまま、感じたままを紹介しました。
こうして黄金の2日目が終わります。
このブログの記事を一気に作っているとき、
職員室から、職員の笑い声、子供の様子をみんなでシェアしている会話が聞こえてきました。
職員室がその勢いで揺れた感じがしました。
とてもいいです。
こうして、「仲間とつながる」のです。
(グランドデザインを見てみてください。)校長の経営方針「こんな学校に…」が少し分かります。
では、また後日…。
つながる学校へ(入学式・始業式)
本日、入学式、始業式を挙行しました。
久しぶりに出会う子供たちの表情は、晴れやかです。
玄関で子供たちに、
「おっ! 新しい靴だねぇ。」
「髪切ったね。」
などと声を掛けると、反応よく答えてくれます。
「〇〇!おはよう!」
「元気だった?」
と、互いの再会を喜んでいるようでした。
新年度になって、新しい仲間も増えました。
緊張している子に、今日の予定を説明している子もいます。
「体育館は、あっち。
〇分になったら移動するよ。」
教室ではそんなやり取りがありました。
その後、着任式。
新たに異動してきた先生と顔合わせです。
児童代表が歓迎のあいさつをしました。
用意した原稿をただ読み上げるのではなく、
時々、目線を先生に向けるなど、「読む」のではなく「思いを伝える」という意思がみられました。
教室では、新しい担任との交流が始まりました。
「黄金の3日間」という言葉があります。
「学級を開いて3日間がその後の1年間を左右する」
と言われるくらい、すべきことがあるということです。
「みんなの書道セットはここで…。」
組織作りのためには、ルールが必要です。そのルールは一方的に指示するものと、
子供たちと考えるルールがあります。
多分、子供たちと相談して決めるものは明日以降でしょう。
入学式までの休み時間、「ゆくりば」で新たな仲間たちと遊んでいました。
入学式では、1名の新入生を迎える準備をしてきました。
緊張していた新入生も、無事、渚滑小の仲間となりました。
「安心してくださいとは言いません。
共に悩み、〇〇さんの成長を一緒に喜ぶことができる仲になりたいと思っています。」
と、私は保護者にあいさつしました。
さぁ、新生渚滑小がスタートしました。
どんなことが起ころうとも、渚滑小の職員たちと乗り越えることができそうです。
職員室の様子を見ていると、私は確信できます。
今年度も不定期ではありますがブログをアップいたします。職員の頑張りと子供たちの変容を伝え、そして私のつぶやきにお付き合いください。
よろしくお願いいたします。
素敵な旅立ち(巣立つ卒業生)
本日、第77回卒業証書授与式を挙行いたしました。
玄関には、卒業を祝う職員からの言葉や、在校生の言葉、関係各位からのお祝いの言葉が並んでいます。
私は、卒業式の前に、「修了式」であいさつしました。
「皆さんは『けじめ』ということばを知っていますか?
簡単にいうと、『遊ぶときは遊ぶ』『勉強するときはする』と言ったこと。
このけじめと「挨拶」をつなげて考えると、挨拶というのは、違う見方ができると思います。
毎朝、校長先生は玄関でみんなと挨拶をしました。
『おはようございます。』
この言葉は、校長先生とつながる言葉です。
でも、みんなにとって、「けじめ」をつける言葉でもありませんか?
学校に来て、「おはようございます。」と挨拶をするのは、それまでいた自分の家から学校での生活に変わるというけじめ。
学校で、「さようなら。」と挨拶するのは、学校を出て、これから違う場で生活するというけじめ。
そういう見方をすると、挨拶は自分のためでもあるってことです。
けじめをしっかりとつけることができるようになったか、卒業式の皆さんをみていますよ。」
卒業式で、かっこいい姿の在校生を見たくて、
伏線をはりました。
式が始まり、卒業生も在校生も立派でした。
離任式では、異動、退職する先生へ児童代表がお別れの言葉を贈りました。
子供たちにとって、思い出の多い先生たち。
児童代表が言葉につまり、静寂が続きます。
「…ありがとう、ございました。」
涙を流して、別れを惜しむ子もいます。
卒業式が終わり、最後の学級活動。
担任へ花束を贈ったり、教室で記念撮影をしているご家族。
たくさんの思考を整理してきた黒板。
端末が導入されたとしても、黒板をいかに使うか、永遠の指導ツールに間違いないと思います。
「おめでとぉ!!」
「元気でねぇ!!!」
祝福を受ける卒業生の表情は、すがすがしく美しくも感じました。
今日を迎えるまで、これまでの学習の成果を形にしてきました。
卒業式練習では、自分たちの姿を見て、改善点を確認してポイントをしぼって練習しました。
3名の卒業と、24名の在校生の修了を目の当たりにして、
何か、ほっとした気分です。
「卒業を喜び、明日からは来年度のことを考える。
切り替えを求められる教員の宿命ですが、みなさん、お疲れさまでした。
今日は、ドラマを観ている感じで、どの場面も素敵でした。」
そういって、職員の頑張りをねぎらいました。
保護者の皆様、1年間、ありがとうございました。
来年度も、パワーアップした渚滑小学校で進みます。
ゆくりば
今朝、子供たちが登校して教室に向かう途中、
「ゆくりば」が目に留まりました。
「おっ! 名前、決まったんだ。」
「ゆくりば?」
『ゆくりばの言葉から連想するものは?』
と尋ねると、
「ゆっくりする場?」
と想像する子。
沖縄の方言だそうで、子の想像通り、「ゆっくりできる場所」という意味があるそう。
ここ数日で、「ゆくりば」が変わっています。
1、2年生のおすすめ本が置いてあったり、
今後、この場の使い方を考えたり…。
何かが変わると、思考が変わり、
思考が変わると行動が変わります。