2024年8月の記事一覧

熱い、厚い、暑い一日

 紋別地域も暑い一日となりました。

渚滑小学校では、いろいろなイベントがあり子供たちの気付きの学びとなりました。

 

【赤い稲妻軍団来校!】

日本大学陸上部長距離の十数名の部員がやってきました。

道東で合宿をしている中、子供たちと一緒に汗を流すために来てくださったのです。

一緒にジョギングをした後、

脚の運び方をレクチャーしてくれます。

小規模ならでは、マンツーマン指導です。

 

箱根駅伝で走った部員や、

北海道出身の部員、

卒業後は教員になりたい部員もいます。

特別コーチに訊いたところ、

「こうして子供たちに指導する機会はないので、

 大変貴重です。」

とのこと。

 

明日、東京へ帰るそうです。

こうしたつながりができると、日本大学陸上部を応援したくなります。

ぜひ、箱根駅伝で勇姿を見たいものです。

 

【チョイスクリーンデイ】

この名の通り、掃除する場を自分で選択して掃除する日のことです。

毎週金曜日、自分が掃除すべきだと思う場を選び、掃除をしています。

この子たちは、靴箱の中の土を掃除しています。

この子は、一階廊下をチョイスしています。

「どうして、この廊下を選んだの?」

と質問すると、

『この廊下の端のごみが気になったので…。』

とのこと。

 

高学年ですから、人通りが多い場をきれいにするために「チョイス」する意図があってもいいでしょう。

なぜそこをチョイスするか?です。

「なんとなく…。」

ではなく、目的をもたせて掃除をすることはとても大切なことです。

 

この子は…、

校長室をチョイス。

来客のテーブルを水拭きしたり、

ドアノブを拭いたり…、

ラックを拭いた後、物の置き方にまで気を配っています。

「どうして、校長室をチョイスしたの?」

『いやぁ、校長室って徹底的にきれいにする方がいいと思って。

 お客さんもくるし、

 なんたって、校長先生の部屋だから…。』

 

「そうかぁ、ありがとね。そう思ってくれると嬉しいよ。

 また、頼むね。」

 

『はい!!』

 大げさな活動じゃなく、普段している活動の目的や視点を見直すだけでも、

本質を鍛えることができるものです。

 「やらなければならない掃除」「勤労の掃除」だけでなく、「思考して取り組む掃除」に変換する

取組。面白いと思います。

 

【生活目標の取組】

本校の玄関を通ると、目の前にこのホワイトボードが置いてあります。

これは、生活目標を意識付け、その目標に対して自分がどう自己評価しているか、

他者からどう評価されているかを可視化するボードです。

 

今月の生活目標は、「健康によい生活をしよう。」です。

健康によいとは?

そのイメージを例として養護教諭が、こんな書き込みをしました。

「ランニングしてます。」

 

この書き込みに、職員も子供たちもどんどん書き込みます。

この書き込みが、連絡掲示板のようになっていますが、

これはこれで価値があると思っています。

ある人の書き込みに、

「すごいですね。」

というような、返事の書き込みがあるので、チャット感覚でどんどん書き込みが増えていくのです。

 

今日、このような書き込みを見ました。

思わず、「たしかに。」とつぶやきました。

 

【いやぁ、嬉しいなぁ…。】

先日、夏休み自由研究発表会をしたことをお伝えしましたが、その続編です。

高学年の作品に、「アニメーション」を作成した子がいました。

発表会の時に見落としてしまった私は、

「作品、観てみたいなぁ。」

とその子につぶやきました。

 

すると、

『いいですよ。』

と言って、クロームブックを用意してみせてくれたのです。

すると周りに多くの子供たちが集まり始めました。

「いやぁ、すごいなぁ。」

「どうやって書いて動かすの?」

など、そこで交流が始まりました。

『この作品で〇〇コマ必要なら、映画とかのアニメーションって、

 何枚必要なんだろう…。』

という、気付いたことが発展して、新たな疑問が生まれていました。

 

ひとしきりその会話をみんなでした後、

製作者の子がぽつり。

 

「いやぁ、こんなに反応してくれると嬉しいなぁ。」

子供たちの反応をつなぐと、「肯定感」にもつながります。

 

【収穫の反応はいかに!】

今日、畑に植えた作物を全校児童が収穫しました。

 実は、私たち職員は、この収穫に向けて指導内容を考えていました。

 先の学校ブログで私から職員に、

「収穫祭をこのまましていいものか?」

と投げ掛けた記事があったかと思います。

 あの後、職員は収穫量を想定し、

「何に気付かせ、今後の活動にどうつなげるか?」

と、話を進めていました。

 

 今日の収穫をしてみたとき、

子供たちの反応は、二つでした。

「うわぁ!!! たくさんとれた!」

と、

「えっ!? これで収穫祭できるの?」

です。

これから、私たちは子供たちにどんな価値付けができるのか、

見せ所かもしれません。

 

 以上、本日の渚滑小学校の様子でした。

大変長くなりました。

 熱い、厚い、暑い一日だったことが伝われば幸いです。

子供たちもすごいけど、職員たちも大したもんです。