2024年12月の記事一覧

朝のルーティン

 皆さんは、朝起きた時にどんなことを思いますか?

「よくねた!」

と気分爽快でしょうか?

「今日の仕事…、憂鬱だ…。」

など、その日の予定によって気持ちも変わるはずです。

 

私は、朝の過ごし方はその日の活動を左右する大事な時間だと思っています。

 

決まった時刻に起きる

挨拶をして他人とかかわる

朝ご飯を食べる

身支度をする

 

こうした落ち着いた気持ちで毎日のルーティンを取り入れることで、

その日の活動量や、仕事の効率化が図られるわけです。

 

これは、子供の世界では最も大切にすべきことです。

渚滑小学校での子供たちの様子を見てみましょう。

登校して自分の持ち物の整理整頓をした後、

静かに読書しています。

朝の会を前に、自分だけの時間を過ごしています。

体育館を使用できる曜日もあります。

 

その様子をみると、精神的に落ち着いている時間が確保されていると感じています。

 

大工の棟梁の昔話をします。

棟梁といえば、その現場を取り仕切る監督です。腕前もさることなら、

そこで働く数多くの大工を一手にマネジメントする責任者です。

 

棟梁は、朝、仕事を始める前に現場の一角に腰を落とし、

キセル(たばこ)をくわえて、「プカァ~」と煙をくゆらせていました。

何もせず、ただただボ~っと…。

 

でも、ぼ~っとしたその時間がとても大切だったそうです。

何も考えていないようだけれど、自然とその日の仕事(建築物の組み立て)を頭の中で設計していたのです。

 

実際に動く前に、気持ちを落ち着かせるルーティンを身に付けることが、

その日の出来映えに影響することを知っていたのです。

 

そう考えると、子供がその日一日を学校や家庭以外の場で過ごすとなったとき、

効果的に過ごすために必要なルーティンは決まってくることです。

学校での朝の過ごし方を大切にすることはもちろんですが、

家庭での朝のルーティンも大切にする子であってほしいです。

 

朝の体育館を低学年が利用していました。

子供たち、落ち着いて話を聞いていました。

毎日、コツコツとルーティンを育んできた成果の1つでもあります。