2024年4月の記事一覧
価値付ける大切さ
本日、全校参観日でした。
学校あるあるの1つですが、始業式から全校参観日までの期間、担任の気持ちは何とも落ち着かないものです。
学級組織(係活動)や学級の約束を決めたり、担任の思いを話す「黄金の三日間」を経て、今日の保護者との対面が、4月の大切な出来事なのです。
私は、全体懇談会で、
「年間1,000時間の学習時間を、子供たちが自分の学びとして『必要感』を感じ、仲間たちと交流しながら学びの質を高めていく。」
その前提として、家庭の役割「挨拶・返事・早寝、早起き、朝ごはん」を再確認してほしいことを述べました。
1週間、各学級の授業の導入を観察していました。
ある学級では、1年生のお世話をする高学年の役割について、話し合い活動をしていました。
担任が一方的に活動を紹介するのではなく、1年生の立場になった時、どんな活動がうれしいか、何が必要かを想起させ、そのために何ができるか?を考えていました。
国語の授業で、本単元を通してどんな言葉の力を身に付けるのかを、「学びの山」を使って考えていました。
この学習が終わったとき、自分はどんな姿になっているのか見通しを立てるのです。
体育では、体育館に設置された器具を前に、「どんな運動をするんだろうね。」
と問い掛け、器具と運動をイメージさせる導入をしていました。
このように、教師と子供たち、子供たち同士が相互に交流しながら学習を作っていく形をとることを説明しました。
その後、場を渚滑中学校に移動し、「合同PTA総会」を行いました。
最後に、私が挨拶を述べることになっていました。
その中で、
玄関にきた私に、中学校の先生がこう言ってくれました。
『学校のブログ、楽しみに見ています。生徒たちも見ていますよ。』と。
うれしく、心がほっこりした瞬間でした。
どんな立場になっても、自分の行動や言葉に反応してくれるのはうれしいものです。
こうした、「価値付け」をする大切さを、改めて実感しました。
本日、来校くださった方々、総会に参加してくださった保護者の皆様、お疲れ様でした。
子どもの視点
毎日、学級の様子を見ていると面白い発見と、変わらないものに気付きます。
低学年の図工の時間に、教科書を見ながら「探し物」をしています。
図工教科の見方として、「いろ・形・大きさ」があります。
お友達が言った、「黄色!」を探したり、「四角!」「歯ブラシ!」を指さしたりします。
その時、バディ(相棒)とともに、探したりすることでかかわりをもつこともできます。
ある子が、こう言いました。
「おひさま!」
すると、一斉に探し始める子ども達。
「えぇえええ、ないよぉ!」
「どこ???」
私も一緒に探しましたが、どこにもありません…。
「どこだぁ…?」
そんなとき、
「あったぁ!」
キャンディの中に、お日様の形が隠れていたのです。
その形を探し当てた子もすごいけれど、そこに着目した子もすごいと思いました。
「へぇ、すごいよ。」
思わず言葉が出ました。
子は、いろいろな視点で物事を観ています。
そんな子に、「しっかりみなさい。」とか「よくみなさい。」と抽象的な指示をしても焦点化されていないことが多いものです。
ですから、私たち大人(教師)は、着目してほしい視点、考えさせたい観点を短い言葉で的確に指示することも大切です。
子の観察をしていると、学ぶこと多し
追伸
明後日は、全校参観日です。
保護者の皆様と担任が、初顔合わせします。素敵な出会いになるように、職員は準備を進めています。
お待ち申し上げます。
一年生初めて物語
入学して2日経った1年生。
早速、高学年との関りが始まりました。
「読み聞かせ」です。
物語を聞いている1年生の目は真剣そのもの。
読んであげている高学年のお兄さんも、相手は1年生ですから、ゆっくりと感情を込めて読み聞かせています。
「相手意識」という言葉があります。
どんなことでも、相手がいます。その相手の立場になって、相手を想定して行動することです。
給食も始まりました。
給食の配膳も、視点変えれば「相手意識」です。
食べやすいように、お皿を並べることもそうですし、箸の持ち手を聞き手に合わせて置くのもそうです。
昨日、玄関で素敵な状況を目の当たりにしました。
午前授業だった1年生を、2年生のお姉さんが見送っているのです。
「また明日ね。」
「うん!」
「じゃぁね。」
1年生にとって、うれしいことです。
そして、先生たちも子供たちを最後まで見送っていました。
「明日も元気で来るんだよ…。」
と背中が語っているのでした。
人はつながって生きていきます。
一人じゃ生きていけないから、違いを認め、助けあいながら学んでいきます。
入学式のために(準備する大切さ)
本日、7名の新入生を迎え、入学式を行いました。
教室で担任の先生からお話を聞くときも、緊張している様子がうかがえました。
「また明日ね!」
「さようなら。」
と挨拶ができる新入生。チーム渚滑小の一員として、素敵な毎日を過ごしてほしいものです。
さて、私は今日を迎えるまでの職員の様子と、今日の子供たちの動きを観察していました。
式場の掃除を入念にする先生や、教室の掲示を丁寧にする先生。
水回りを掃除する先生など、
渚滑小学校にやってくる新入生だけでなく、進級した子供たちのために…という視点で準備を進めていました。
そして、式が終わった後、
手分けして後片付けが始まりました。
このように、膝をつけて丁寧に作業する子供たちです。
入学式自体は30分間で終わりますが、その準備と後片付けというものは、何倍もの時間と労力を費やします。
私は、こうした目には見えない、「縁の下の力持ち」の存在がチームを育てるものだと考えています。
式の中で私は、
「今年のチーム渚滑小のテーマは『気付く』ことです。」
と話しました。
そのために、みんなで関わること(挨拶、返事、感謝の言葉)を伝え合うこと。周りの変化に気付くことについて説きました。
もう1つ。
新担任と出会う子供たちの様子を見ていました。
お気付きでしょうか?
そうです。「聞く姿勢」です。
担任の指示、説明を聞く態度です。
話をしている人にへそを向け、目をみてうなずいて聞いている姿がありました。
私たちは、自分のことをアウトプットできる子に育てたいと思っています。
そのためには、先に「情報を聞く態度」「聞き方」「聞くポイントを押さえる」がとても大事です。
素敵な癖(習慣)が身に付いた次に、アウトプットできる子に育てたいです。
さぁ、新生「渚滑小」がスタートしました。
「明日も来たい・(期待)学校」を実現し、学校に携わる人たちが「幸せ」を感じられるように、進んでいこうと決意を新たにしました。
地域の皆様、保護者の皆様、これからよろしくお願いいたします。
下校前に、職員室に会釈する子供の姿が…。
「さようなら。」と職員室の先生たちに挨拶をしているのです。素敵でした。