2024年10月の記事一覧
出発!
いい天気。
みんないい顔で出発です!
所々でアップします。
マラソンで自分を築く
昨日、マラソン記録会を開催しました。
コースの巡視をしてくださる見守り隊の方々もいらっしゃいました。
秋晴れの天気の下、スタートです。
ゴールした後、へたり込んでしまう子もいましたが、
たくさんの声援が背中を押したのか、タイムを縮めた子が数多くいました。
最後の振り返りのあいさつの中で私は、
「今日まで、皆さんはそれぞれ「準備」をしてきたと思います。
そんな中、放課後、家へ帰ってからもう一度学校へきて、
コースを走っていた人もいたようです。
こうして準備をした人を、校長先生は観察していました。
その人は、ゴールをしたとき、とってもいい顔をしていました。
立派でしたよ! 〇〇さん!」
おうちの人と一緒に走って練習を積み重ねたようです。
一緒に走ってくれたお父さんのその存在は、力強かったことでしょう。
他にも当日の朝、校長室にやってきて、
「校長先生、マラソンをこの世から無くしてください。」
と冗談交じりに話してくる子がいました。
「なくしてあげたいけどさ、今日は、これだけはやってみようと思える
目標を作ろうか。
例えば、あの電柱までは絶対に歩かないとか、歩いてしまう回数を何回にしようとか…。」
結果、その子はタイムを縮め、振り返りにこんなことを話したそう…。
(学級通信より)
「セカンドウィンド(体が楽になって、つらさを感じなく走る状態)にはいり、
最後にペースアップできた。
そのあと、きれいな花火が心の中に打ちあがった。」
素敵な表現だと思います。
やっぱり、実際に経験しなければ感じることができない表現です。
つらい、苦しい、やりたくない という思いが先行するマラソンですが、
子供は、「自分の変容に気付くことができるか?」
大人(教員、保護者)は、「変容に気付かせることができるか?」
が大切です。
その視点が、「タイム」であり、「取り組み方」だと思います。
放課後に走る。
休み時間に走る。
この取組を通じて、普段から体を動かしてみる。
そんな自分の築きができるといいですね。
児童代表が、応援に来てくださった方々にお礼の言葉を述べています。
「皆さんのおかげで走りやすかったです。」
という言葉が印象的でした。
お疲れさまでした。
【大声援の中、気持ちよくゴールする男】
食べることは生きること
今日、全校児童が「稲刈り」をしました。
稲穂が垂れたわらを持ち、サクッと刈りました。
まず、田んぼに着いてから成長の跡を観察します。
においをかいだり、食べてみた子もいます。
とても大切な視点です。
「あまぁ~い!」
生米をつまんでみた子が叫んでいます。
私は、刈り取るときの道具に着目していました。
刃の部分がギザギザになっています。
持ち手と刃の角度が私の知っている鎌と違います。
これは、「人間の知恵」です。
刈るときにこうしたほうがいいからです。
売っている鎌とこの鎌の違いを比較してみるのもおもしろい学習です。
子供たちの動きを見ていると、
ごくごく自然に「役割分担」をしていることに気付きました。
刈った稲を集める子。
集めた稲を、結ぶ子。
結んだ稲を、棚に掛ける子。
一つの組織が、それぞれの役割を全うしているのです。
この時、教員は指示をしていません。
子供たちが周りを観て動くことができることに感心しました。
20分ほどで刈り終えた田んぼを、入念にチェックしている子もいます。
落ちている1本の稲も見落とさずに拾っているのです。
「ご飯粒を残さずに食べる。」
という躾があります。
お分かりのように、お米を作る作業をした子は、「一粒」も無駄にしないのです。
その価値を知っているから。
何かを大切にする指導をするなら、
それにかかわる作業をさせるのも大切です。
最後に、お礼のあいさつです。
「ありがとうございました。」
の一言で終わることなく、
「私が今日、学んだことは…。」
というように、その学習の価値付けをする挨拶をしていました。
食べるために人は知恵を絞り、
手を加え、
それに応えるかのように、食物は色を変え、
大きさを変え、人に知らせている
そんなことを感じさせてくれる学習でした。
西部耕地の職員の手際の良さは相変わらずです。
今後、脱穀です。
学習に深まりをもたせる可能性のある活動でした。
本日もありがとうございました!
自分の体に気付く
体育学習に「体つくり」があります。
その目的の1つに、
「自分 の体の状態に気付き, 体の調子を整えたり,仲間と豊かに交流したりすることができること」
とあります。その活動に「持久走」があります。
でも、やっぱりマラソンは嫌な子が多いです。
「
先日の全校朝会で、マラソンの「デッドポイント」と「セカンドウィンド」の説明をしました。
『君たちの走りを見ていると、とてもつらい走り方をしていますね。
なぜなら、走ったり歩いたり、極端にスピードを早めたり遅くしたりを繰り返しているからです。』
子供たちはうなずいています。
『走り始めて、呼吸が苦しくなり、脚が痛くなったりして走ることが辛く苦しいと感じる時があります。
これを「デッドポイント」といいます。』
多くの子は、この時に歩いてしまいます。
この状態がつらくて、マラソンが嫌い! と思ってしまうのです。
『ここで走るペースを保っていけば、体が上手く慣れてきて楽に走り続けることが出来るようになります。
この状態がセカンドウィンドといいます。
さて、今日の練習でセカンドウィンドを感じた人は、校長先生に教えてくださいね。』
そうして練習を開始しました。
歩いたり走ったりを繰り返している子もいます。
でも、中には、
「校長先生!! セカンドなんちゃらを感じました!」
と教えてくれる子も。
「あそこの坂で、体が楽になって…。
それまできつかったんだけど。」
ゴールして疲れ切っている子の中にも、
「私も感じました。」
と話す子もいます。
自分の体の変化、調整力に気付くことは生きていく中で大切な要素で、
寒くなってくると、服装を変えて体調を整えたり、逆に暑いときに涼しくしたり。
こうした自分に気付くことは、「生きていく力」に直結しているといっても
過言ではないのです。
【気持ちよさそうに走る教員~セカンドウィンドを知っている男】