2022年4月の記事一覧
教育活動の目的を明確にする(児童会活動を例に)
児童会活動第1回目の取組です。
今回は27日に予定している「1年生を迎える会」について4~6年生の児童会構成員で話し合いました。
今年度から学校の取組として、教育活動の目的を明確にし、活動の前に全体で共有しながら進めることとしました。
このように伝えると”今までは目的を明確にしてこなかったのでは”とお思いになるかもしれません。
今までも活動の目的そのものはありますが、その目的から今年度目指す子どもの姿「つながる子」で考えた場合、どのような具体的な「つながる」姿が見られるとよいのか、あらかじめ全体に示しておき、その姿を意識した取組をすること、取組に対しての評価の視点を明確にすることを目的としています(子供たちに関係することもあれば、指導者サイドのみ関係する場合もあります)。
今年度の1年生を迎える会の目的は、
「新1年生を迎え、人を温かく迎える態度を身につけるとともに、より楽しく充実した学校生活を送ろうとする意欲を養う。」
です。
そのことを「つながる子」の具体の姿に置き換えると、
・しっかりと上級生の話に耳を傾けている 感謝の気持ちを持ち、出し物に真剣に取り組んでいる、楽しんで積極的に会に参加している(1年生)
・協力して会の準備・運営に参加している、上級生として一年生に学校での生活の仕方を教えている、楽しんで積極的に会に参加している(2~6年生)
と設定しています。
今日の場面は、「協力して会の準備・運営に参加している」一場面と言えます。この中でどのような子供たちのよさや課題が見られ、次の教育活動に生かしていくかを学校全体で考えていくことを今年度は大事にしていきます。
自分自身と「つながる」(「今日の目標」を例に)
今年度目指す子どもの姿は「つながる子」です。これまで具体的な教育活動を例に「つながる子」の具体とその考え方について説明してきました。
「つながる子」の最終的に目指すところは「自分自身と『つながる』」ことにあります。例えば、
・自分自身で目標を決め努力し、達成したときの喜びを自分の中で得られること
・他者からの働きかけでよりよい自分に変えていくこと
このような子供の姿を目指し、日々の教育活動を大切にしていきます。
ある学級の「今日のめあて」です。
(がんばってね!という一言が優しい!)
このような目標があったときに、
・自分事として押さえ、1日意識し、取り組むことができる。
・できてもできなくても、その日の終わりに自分はどうだったのかを振り返ることができる。
このような営みの連続で少しずつ「自分自身とつながる子」に近づいていくと思います。
できたかどうかではなく、そこに向かう心を育成する…そんな1年にしていきたいです。
対象と「つながる」(授業場面を例に)
5年生の算数の時間の一コマです。今年度大事にしている姿「つながる」ですが、授業場面で考えてみると、どうしても意見を出し合う「交流」をイメージします。もちろん、そのこと自体は間違っていませんが、「つながる」考え方はもっと広いものです。
例えば、この時間の黒板を見ると、「問題」と「課題」が書かれています。算数を例にとると問題は教科書や問題集などに示されているまさに「問題」(解決したい対象)です。対して「課題」は、「問題」を解決するためにその時間に何をすればよいのか、見通しをもつことです。つまり、対象と「つながる」ためのカギとなる考え方をまとめたものと言ってよいです。
この力(問題を解決する(対象と「かかわる」)ために、どうすればよいかを考え、自分なりの見通しをもつ力)を身に付けることがとても大事です。ただし、「課題」があればよいとかそういうことではなく、その時間で何を身に付けさせるかによってアプローチが変わってきます。
異学年と「つながる」(朝の一コマ)
朝自習の時間に5・6年生が1・2年生と「つながる」活動をしていました。一日の学校生活が楽しくなるように5・6年生が企画を考えました。
この活動を「1年生のお世話」ということもありますが、「お世話」という言葉を使っても、5・6年生が上からの目線で1・2年生と関わっているわけではありません。5・6年生にとっては1・2年生から学ぶという視点で臨んでいます。
このことこそ、「つながる」の一つであると考えます。
対象と「つながる」(学校たんけん)
本校の目指す子どもの姿は「つながる子」ですが、この「つながる」に込める想いは、決して人間関係やコミュニケーションに限定するものではありません。
子供たちの周りにある環境や「モノ」全てを「対象」であり、「対象」と適切に「つながる」ことも今年度目指す力に含まれています。
低学年の「学校たんけん」の一コマですが、初めて見る職員室やそこにあるモノなど、対象に興味や疑問をもち、感じたことを表現していくことも「つながる」こととして捉えています。