学校からのお知らせ

きく

 本日のつぶやきです。 

 

「聴く」「聞く」「訊く」という読みはすべて「きく」です。

どの「きく」が一番難しいと思いますか?

 

 最近、思うことがあります。

「分からないことを他人にきく」ことが難しいと思っている人が多いと。

 

子供だけでなく、大人もです。

 

今日、隣の小学校の教員が、本校の授業を参観にきました。

授業を観て、感想や問いをして帰っていきました。

 

また、本校の職員が、

「校長先生、国語の授業をするので、観に来てアドバイスください。」

と言ってきました。

 

私は、こういう自ら学ぼうとする貪欲な姿勢が大好きです。

この二人に共通していることは、「訊く」ことです。

 

分からないこと、知りたいことがはっきりしたとき、

「訊く」ことは、とても大切なことであり、

自分のスキルアップだけでなく、コミュニケーション能力の向上にもつながります。

 

訊くことが

恥ずかしい

自分の能力が下に見られる

 

子供の世界でもプライドが存在するのかもしれませんが、

そういった枠を取っ払って、

他人に訊くことを続けてほしいです。

 

朝のルーティン

 皆さんは、朝起きた時にどんなことを思いますか?

「よくねた!」

と気分爽快でしょうか?

「今日の仕事…、憂鬱だ…。」

など、その日の予定によって気持ちも変わるはずです。

 

私は、朝の過ごし方はその日の活動を左右する大事な時間だと思っています。

 

決まった時刻に起きる

挨拶をして他人とかかわる

朝ご飯を食べる

身支度をする

 

こうした落ち着いた気持ちで毎日のルーティンを取り入れることで、

その日の活動量や、仕事の効率化が図られるわけです。

 

これは、子供の世界では最も大切にすべきことです。

渚滑小学校での子供たちの様子を見てみましょう。

登校して自分の持ち物の整理整頓をした後、

静かに読書しています。

朝の会を前に、自分だけの時間を過ごしています。

体育館を使用できる曜日もあります。

 

その様子をみると、精神的に落ち着いている時間が確保されていると感じています。

 

大工の棟梁の昔話をします。

棟梁といえば、その現場を取り仕切る監督です。腕前もさることなら、

そこで働く数多くの大工を一手にマネジメントする責任者です。

 

棟梁は、朝、仕事を始める前に現場の一角に腰を落とし、

キセル(たばこ)をくわえて、「プカァ~」と煙をくゆらせていました。

何もせず、ただただボ~っと…。

 

でも、ぼ~っとしたその時間がとても大切だったそうです。

何も考えていないようだけれど、自然とその日の仕事(建築物の組み立て)を頭の中で設計していたのです。

 

実際に動く前に、気持ちを落ち着かせるルーティンを身に付けることが、

その日の出来映えに影響することを知っていたのです。

 

そう考えると、子供がその日一日を学校や家庭以外の場で過ごすとなったとき、

効果的に過ごすために必要なルーティンは決まってくることです。

学校での朝の過ごし方を大切にすることはもちろんですが、

家庭での朝のルーティンも大切にする子であってほしいです。

 

朝の体育館を低学年が利用していました。

子供たち、落ち着いて話を聞いていました。

毎日、コツコツとルーティンを育んできた成果の1つでもあります。

ほんとに?? できてる???

 今朝、12月の全校朝会を行いました。

私は、次のような話をしました。

「みんなに尋ねます。

 自分は挨拶ができていると思う人は手を挙げてください。」

 

 すると、ほぼ全員が自信満々の表情で挙手をしています。

 

「そうですか…。校長先生は、そうは思いません。」

とズバリ言うと、子供たちは怪訝な顔をしています。

 

「この体育館にみんなが入ってくるとき、教頭先生や、目の前にいる先生に挨拶できた?

 知らんぷりだったみたいだよ。それでも、みんなは挨拶ができるって思えるだろうか…。

 挨拶ができるって、どういうことだろう。」

◎「相手の顔を見る…?」

△「声がはっきりと…?」

 

「なるほどね。先日、〇年生の2人が、おはようございますっていう言葉の前に、『校長先生』を付けて、

『校長先生、おはようございます。』って言ってくれた。嬉しかったよ。

 ちょっとしたことなのに、普段の挨拶の質が変わったんです。

 一回きりの挨拶ができたからいいともならないんです。

 みなさん、もう一度、「質の良い挨拶」について、考えてやってみませんか?」

 

 先日、渚滑小学校で参観日がありました。

その学級懇談会の資料に目を通すと、ある学年の担任が、次のようなメッセージを書いていました。

 

『日々、何気なく生活していると慣れが生じ、何が当たり前か見失い、判断基準が「楽」な方になりがちです。

 学級に当てはめてみると、「あいさつ」「整理・整頓」「時間の使い方」が慣れの影響を受けやすいです。

 何が大切で、何が大事か頭で分かっていても行動に移すことができないことがあります。

 どのような姿がふさわしいのか考え、行動していく必要があると思います。』

 

 大切にしたいことを共感できていると感じます。

 

できているとする規準が、子供たちも理解していないのではないかな…。

と思うことがあり、それは、大人の責任なのかな…とも思います。

ただ、やっぱり、習慣とする行動は大切したいものです。

 

 本日、「学校評価(保護者アンケート)」の受付を開始しました。

挨拶について、評価する項目もあります。

 みなさんは、自分のお子様がどういう状況であるか、評価して返信してください。

 ご協力お願いいたします。 

 

 

 

学習するチャンスをいただいた(稲作を通して)

今日は西部耕地の方々とまとめの学習「もちつき」でした。

うすと杵を使って餅をつく体験は、なかなかできることではありません。

蒸かしたもち米をうすに入れる瞬間、沸き立つ湯気をみて、

「うわぁ!!」

という歓声も沸きました。

しばらく、もち米をこねてから、全員で餅つき体験です。

大きさの違う杵を自分で選んで、餅をつきます。

ついた餅を、一口大にちぎっていきました。

 

ちぎった餅を、砂糖醤油でいただきます。

給食を食べた後なのに、20個近くたいらげた子もいました。

「おいしいね。」

という声があちこちで聞こえます。

最後に、学校代表者がお礼の言葉を述べました。

自分たちのこれまでの体験を踏まえて、素敵なお礼ができました。

 

私も最後に挨拶をする機会をいただきました。

 

「お米の生産量日本一はどこ?」

『新潟!』

「では、もち米の生産量日本一はどこ?」

『えっ!?』

「北海道なんです。でも、同じお米なのに、どうして違うのかな?」

『そうだなぁ…?』

「『おいしい』とか『楽しい!』っていう思いも大切だけど、

 お米を通して、『どうしてだろう?』っていう「はてな」を見付けたり、

 調べたりすることも学んでほしいです。

 西部耕地のみなさんには、そいういうチャンスをいただいたと思っています。」

 

さすがの西部耕地のみなさんは、子供たちがもちをちぎっている時間を利用して、

後片付けを開始しています。

今月の学校だよりにも掲載した、「対の行動」がなされているので、

準備から片付けまでに無駄がないのです。

 

あっという間の6か月間でしたが、何度も体験している高学年も、

新たな学びをいただける、貴重な学習だと思います。

 

また来年、お世話になります。

11月の自分を

 11月の生活目標は、「新しいことにチャレンジしよう」でした。

今月初めの全校朝会で、私は、

「チャレンジするっていうけど、失敗するのこわいでしょ…。

 校長先生も、小学生の時、少年団の試合で監督に、

『代打、いけるか?』

 って言われたとき、打てる自信がなくて、断ったんだ。

 

 その時のコーチに、『なぜ、代打を断ったんだ? 失敗してもいいじゃないか!』

って、叱られた…。

 でもさ、やっぱり失敗するのが怖くてね…。

 挑戦するって難しいと思わないかい?」

 

 そう尋ねると、子供たちはうなずいていました。

 

「ただね…、成功するかどうかは分からないけど、やったぞ!って思える人は、

絶対に挑戦した人だと思う。

 みなさん、今月は、何かに挑戦してみてください。」

 

 と、声を掛けました。

 

…さて、一か月が経ちました。

苦手な野菜を食べることにチャレンジした子。

跳び箱に挑戦して結果を出した子。

朝学習を始めた子。

など、ボードにはたくさんの言葉が書かれています。

その言葉に返信する子もいて、仲間で価値付けています。

 

来月は生活目標が変わります。

「もうチャレンジすることは止める?」

という声を掛けたとしたら、子供たちは何と答えるでしょう。