学校からのお知らせ

ほんとに?? できてる???

 今朝、12月の全校朝会を行いました。

私は、次のような話をしました。

「みんなに尋ねます。

 自分は挨拶ができていると思う人は手を挙げてください。」

 

 すると、ほぼ全員が自信満々の表情で挙手をしています。

 

「そうですか…。校長先生は、そうは思いません。」

とズバリ言うと、子供たちは怪訝な顔をしています。

 

「この体育館にみんなが入ってくるとき、教頭先生や、目の前にいる先生に挨拶できた?

 知らんぷりだったみたいだよ。それでも、みんなは挨拶ができるって思えるだろうか…。

 挨拶ができるって、どういうことだろう。」

◎「相手の顔を見る…?」

△「声がはっきりと…?」

 

「なるほどね。先日、〇年生の2人が、おはようございますっていう言葉の前に、『校長先生』を付けて、

『校長先生、おはようございます。』って言ってくれた。嬉しかったよ。

 ちょっとしたことなのに、普段の挨拶の質が変わったんです。

 一回きりの挨拶ができたからいいともならないんです。

 みなさん、もう一度、「質の良い挨拶」について、考えてやってみませんか?」

 

 先日、渚滑小学校で参観日がありました。

その学級懇談会の資料に目を通すと、ある学年の担任が、次のようなメッセージを書いていました。

 

『日々、何気なく生活していると慣れが生じ、何が当たり前か見失い、判断基準が「楽」な方になりがちです。

 学級に当てはめてみると、「あいさつ」「整理・整頓」「時間の使い方」が慣れの影響を受けやすいです。

 何が大切で、何が大事か頭で分かっていても行動に移すことができないことがあります。

 どのような姿がふさわしいのか考え、行動していく必要があると思います。』

 

 大切にしたいことを共感できていると感じます。

 

できているとする規準が、子供たちも理解していないのではないかな…。

と思うことがあり、それは、大人の責任なのかな…とも思います。

ただ、やっぱり、習慣とする行動は大切したいものです。

 

 本日、「学校評価(保護者アンケート)」の受付を開始しました。

挨拶について、評価する項目もあります。

 みなさんは、自分のお子様がどういう状況であるか、評価して返信してください。

 ご協力お願いいたします。 

 

 

 

学習するチャンスをいただいた(稲作を通して)

今日は西部耕地の方々とまとめの学習「もちつき」でした。

うすと杵を使って餅をつく体験は、なかなかできることではありません。

蒸かしたもち米をうすに入れる瞬間、沸き立つ湯気をみて、

「うわぁ!!」

という歓声も沸きました。

しばらく、もち米をこねてから、全員で餅つき体験です。

大きさの違う杵を自分で選んで、餅をつきます。

ついた餅を、一口大にちぎっていきました。

 

ちぎった餅を、砂糖醤油でいただきます。

給食を食べた後なのに、20個近くたいらげた子もいました。

「おいしいね。」

という声があちこちで聞こえます。

最後に、学校代表者がお礼の言葉を述べました。

自分たちのこれまでの体験を踏まえて、素敵なお礼ができました。

 

私も最後に挨拶をする機会をいただきました。

 

「お米の生産量日本一はどこ?」

『新潟!』

「では、もち米の生産量日本一はどこ?」

『えっ!?』

「北海道なんです。でも、同じお米なのに、どうして違うのかな?」

『そうだなぁ…?』

「『おいしい』とか『楽しい!』っていう思いも大切だけど、

 お米を通して、『どうしてだろう?』っていう「はてな」を見付けたり、

 調べたりすることも学んでほしいです。

 西部耕地のみなさんには、そいういうチャンスをいただいたと思っています。」

 

さすがの西部耕地のみなさんは、子供たちがもちをちぎっている時間を利用して、

後片付けを開始しています。

今月の学校だよりにも掲載した、「対の行動」がなされているので、

準備から片付けまでに無駄がないのです。

 

あっという間の6か月間でしたが、何度も体験している高学年も、

新たな学びをいただける、貴重な学習だと思います。

 

また来年、お世話になります。

11月の自分を

 11月の生活目標は、「新しいことにチャレンジしよう」でした。

今月初めの全校朝会で、私は、

「チャレンジするっていうけど、失敗するのこわいでしょ…。

 校長先生も、小学生の時、少年団の試合で監督に、

『代打、いけるか?』

 って言われたとき、打てる自信がなくて、断ったんだ。

 

 その時のコーチに、『なぜ、代打を断ったんだ? 失敗してもいいじゃないか!』

って、叱られた…。

 でもさ、やっぱり失敗するのが怖くてね…。

 挑戦するって難しいと思わないかい?」

 

 そう尋ねると、子供たちはうなずいていました。

 

「ただね…、成功するかどうかは分からないけど、やったぞ!って思える人は、

絶対に挑戦した人だと思う。

 みなさん、今月は、何かに挑戦してみてください。」

 

 と、声を掛けました。

 

…さて、一か月が経ちました。

苦手な野菜を食べることにチャレンジした子。

跳び箱に挑戦して結果を出した子。

朝学習を始めた子。

など、ボードにはたくさんの言葉が書かれています。

その言葉に返信する子もいて、仲間で価値付けています。

 

来月は生活目標が変わります。

「もうチャレンジすることは止める?」

という声を掛けたとしたら、子供たちは何と答えるでしょう。

6か月の変容

 しばらくブログ更新がおこたり、申し訳ありませんでした。

 

さて、公開研を終え、1年の折り返しをして、まもなく、1年間のまとめを意識した教育を進めることになります。

 今日は、6か月の変容を見てみようと思います。

 

これは、4月の1年なぎさ組の様子です。

机に座って学習を進めることに慣れていない子たちは、担任と支援員がマンツーマンで指導しています。

あれから、6か月が経ちました。

担任と支援員の立ち位置にあきらかな変容があります。

子供たちが、学習を進めています。とても楽しそうです。

 

次の写真。

先生の指導法にも変容があります。

紋別市が今年度導入した「電子黒板」です。

画面をなぞって文字を書くこともできます。

切り取って移動することもできます。

子供たちの思考の跡を残しておくこともできます。

1年生の「生活科」では、自分たちの生活の様子を振り返るために、

いくつかの朝の行動が示された端末の画面を操作して、自分の朝の様子を全体で見合っています。

 

目まぐるしく変化する時代で、自分の力となる大元は、「習慣」です。

 

この写真をご覧ください。

先週、「PTAレク」を中学校体育館で開催しました。

「ボッチャ」をして交流しました。

2時間弱の活動を終え、閉会式を行う前にある行動をする子たちがいたのです。

 

活動した後には、誰かが掃除するものです。

モップ掛けをする姿がありました。

私は感心しました。

「使った後の場は、片付け、掃除をするものだ。」

ということを理解しているのです。

そして、その様子をみた保護者の方が、

「並んでモップを掛けなさい。」

とおっしゃいました。

 「言われなくても進んで掃除する」こと以上の指導をしていることに、

私は、渚滑地区の教育の強さを感じたのです。

 

 本校の職員の中でも、

「学ぶ態度だけでなく、学ぶ内容、考え方のレベルをアップすべきだ。」

という声が挙がっています。

 

 どんな人間も、常に学び、変容していく必要があります。

年齢や立場によって、その考え方や価値観は同じではありませんが、

そういう人が集まって仕事をしたり、学んだりすることに意味があり、

自分たちの足跡を分析しながら前に進んでいくことが大切だと感じています。

 

鹿が出没する裏庭も、

白く変容しました。

寒い冬がやってきました。

毎日の実践を(公開研究会)

朝、グラウンドは氷に覆われていました。

玄関前に張った氷の上でスケーティングをして楽しむ子供たち。

 

いつも通り明るく登校した子供たちを出迎えた8日は、

本校の公開研究会でした。

「公開研究会」とは、市内だけでなく他市からも先生たちが来校して授業を参観し、

その後、協議の中で本校の教育について、意見、感想、助言をもらうのです。

これまでの実践を振り返るとともに、新たな視点を見出す貴重な場です。

 

 授業は、低学年の複式授業を設定しました。

子供たちが身に付けた「学習力」を観ていただき、

その後の協議で、意見交流をします。

 

「参観されたみなさんにお願いがあります。

 自分が渚滑小の職員になったつもりで、忖度ないご意見をお願いいたします。

 職員一同、その覚悟を決めております。」

 

そのような挨拶をして始まった研究協議。 

多面的な視点での意見が出されています。

参観者の中には、自らの実践ノートを持参してくださったり、

「自分ならこういう手立てを用いる。」

といった、ご意見を頂戴しました。

 こうして数時間が終わりました。

貴重なご意見、ご助言をいただきありがとうございました。

 

参観した先生方、本校職員が、

「やってよかった!」

「来てよかった!」

「明日から使ってみよう!」

といった感想をもつことができる研究会になったことを願っています。

 

 その評価は、今回の研究会が子供たちに還元できてこそですし、

忙しいとされる教員の「働き方」「生き方」の一助となることで、

価値があるものだと思います。

 

 【教頭からのメッセージ】