学校からのお知らせ
毎日の実践を(公開研究会)
朝、グラウンドは氷に覆われていました。
玄関前に張った氷の上でスケーティングをして楽しむ子供たち。
いつも通り明るく登校した子供たちを出迎えた8日は、
本校の公開研究会でした。
「公開研究会」とは、市内だけでなく他市からも先生たちが来校して授業を参観し、
その後、協議の中で本校の教育について、意見、感想、助言をもらうのです。
これまでの実践を振り返るとともに、新たな視点を見出す貴重な場です。
授業は、低学年の複式授業を設定しました。
子供たちが身に付けた「学習力」を観ていただき、
その後の協議で、意見交流をします。
「参観されたみなさんにお願いがあります。
自分が渚滑小の職員になったつもりで、忖度ないご意見をお願いいたします。
職員一同、その覚悟を決めております。」
そのような挨拶をして始まった研究協議。
多面的な視点での意見が出されています。
参観者の中には、自らの実践ノートを持参してくださったり、
「自分ならこういう手立てを用いる。」
といった、ご意見を頂戴しました。
こうして数時間が終わりました。
貴重なご意見、ご助言をいただきありがとうございました。
参観した先生方、本校職員が、
「やってよかった!」
「来てよかった!」
「明日から使ってみよう!」
といった感想をもつことができる研究会になったことを願っています。
その評価は、今回の研究会が子供たちに還元できてこそですし、
忙しいとされる教員の「働き方」「生き方」の一助となることで、
価値があるものだと思います。
【教頭からのメッセージ】
言葉のつながり
毎朝、玄関に立って子供たちを迎えていると、気付くことがあります。
仲間が2人に集まれば、「一気に話に花が咲く」ということ。
本校は、渚滑地区外からの登校児童が多いため、毎日、おうちの方が送ってくださいます。
車から降りたときは、
「・・・。」
だった子が、
玄関に仲間がいることに気付くと、
「〇〇ちゃん!おはよう!!!」
「ここにね、虫がいるよ!」
「どれどれ!!」
といった具合になります。
また、玄関に子供たちが作った掲示物が、初お披露目されると、その前に集まって、
「これ、いいね!」
「かわいいね。」
と感想の言い合いが始まります。
その様子を見ていると、
自分以外の存在がいるおかげで、「言葉を発する」機会が増えることが分かります。
校長室にお菓子をもらいに来た子供たちですが、
このお願いをするために、前日、話す内容の練習をしていました。
相手の存在を考えて、伝え方の練習です。
これは、自分以外の相手がいるから言葉を使うのです。
今日、6年生主催の「全校遊び」がありました。
6年生3名が、遊びのルール説明や、進行を務めています。
伝言ゲームでは、最後まで伝えきったチームは、
「イエエエエエエイ!!!」
と大盛り上がり。
言葉がつながるってことは嬉しいものなのですね。
玄関にある生活目標の自己評価ボードには、仲間たちの言葉に価値付ける言葉が書き込まれていています。
反応してくれるのは嬉しいことです。
自分に気付く、他人に気付くための活動をつなげる教育を進めています。
【庭の紅葉が美しいです。朝晩の冷え込みによる交通事故、気を付けましょう】
全国連合小学校長研究協議会に参加して思うこと…。
久しくブログをアップできませんでした。
…というのも、徳島県へ出向いていたからです。
公私混同しないように気を付けて、全国各地の校長の方々と交流して感じたことをお伝えします。
2、000キロを移動して着いた、阿波踊り空港。
気温が25度を超え、夏日でした。
それから、バスで徳島市内へ移動。
静かな街でした。
翌日、全体会・分科会へ。
2,200人が集う全体会場は圧巻です。
その後、行われた200名弱の分科会では、私を含め、東北、関東、関西など各地の校長と交流を持ちました。
雑談も含め、協議をしてあっという間の数時間でした。
各地で課題とされているものはやはり似ています。
学力に関すること。
いじめ・不登校。
防災。
などです。
地域によって取組の軽重はあるにせよ、「防災訓練」がそれぞれあり、
「津波対策」「地震対策」など、地域に応じた課題があり、感心しました。
渚滑地区の「熊訓練」について話すと、
「おおお!!!」
という感嘆の声があがりました。
私は、
「熊に対する避難の学習だけしても意味がないと思います。
なぜ、そこに熊が現れるのか? を問うたとき、地域の課題となる背景にまで目を向けなければ、
学習として意義をなさないと思うのです。
つまり、皆さんの地域で「津波対策」をしているのなら、津波が起こる地形背景や、もし起こった時、地域はど
のような行動を起こすのか? 未然防止策まで目を向けさせる必要があるのではないでしょうか?」
と、自論を提起しました。
その後、石川県能登半島沖地震に被災した校長が、お話する機会がありました。
次の言葉が残っています。
「災害が起きた時、予想もしない状況に陥ります。
私たちは、想定しない出来事が起こることを想定して準備しておく必要があります。」
と。
今回、貴重な交流ができたと実感するとともに、
「渚滑のよさ、北海道のよさや課題をどのように学ばせるか?」
私には狭い飛行機の座席に座りながら、物思いにふけたのでした。
ICT活用の基盤となる力
修学旅行から帰ってきて、子供たちの学習の様子を観てみました。
5,6年生は国語の学習です。
それぞれの学年で課題を設定し、空き教室を使って進めていました。
5年生は、これから学習する単元の、「単元学習計画」を相談しながら決めていました。
説明文教材で、筆者が主旨(いちばん伝えたいこと)を主張するために、
どのような工夫によって文章を構成しているかを学びます。
担任はそこにはいません。
子供たちが自分の学びとして確立しているからできるスタイルです。
一方、6年生は…、
「古典」の学習です。
ここでは、「芸」について視点をあて、動画を利用して親しんでいました。
動画で動きを観ることができるのは、端末ならではです。
1年生教室をのぞいてみます。
「漢字の成り立ち」について、学習を進めていました。
ここでは、動画をつかってその漢字がどのようにできたのか、確認しています。
「うわぁ!! すごい!」
と、形が徐々に動いて漢字に変換していく様子をみて興奮していました。
「上」という漢字がなぜ、そのような形になったのか、予想を交流するのも面白いです。
中学年教室をのぞいてみます。
音楽の学習です。
「鑑賞」の授業で、曲の様子を曲線で表して、電子黒板を利用して共有していました。
「ここで盛り上がって、ここで暗い感じがしたので下がって…。」
という発表を聞いたある子が、
『…っていうことは、そこが曲の山場ってこと?』
とつぶやきました。
実は、こういう子供たちの言葉で「価値付け・意味付け・問い返し」がなされると、
学習は「自走」に近付きます。
つまり、受け身の学習から、自分たちで学習を構築し、学び続けるということです。
『…それって、ちがう場面でも同じことが言えるの?』
『じゃぁ、視点を変えたらどうなるの?』
『つまり、〇〇ってことね。』
などが、授業の中でどんどんつぶやかれるようになるといいですね。
ICTを活用する利点が多くありますが、そもそも、子供たちは学ぶ力として、
「はてな?」
「つまり…。」
「違う方法で試してみよう。」
といった、探求心をもって学ぶ基盤が大切です。
ICTの教材は、数年前と比較して驚くほど用意されてきました。
その教材を意図的に活用する力が、教師には試されてきています。
【事務職員作成】
紋別のにおい 無事着!
お出迎えありがとうございました。
旅行団、全員無事到着です。
到着が早まりそうになって教頭がメール対応してくれました。
もう少し私が早くに連絡いれるとよかったと反省しています。
子供たち、どこでもいい顔してました。
そして担任団も近過ぎす離れすぎず、子供たちを見守っていました。
グループごとに引率者が付き、子供たちを支えていた姿を見て、私も安心して見ていました。
きっと子供たちは大満足の旅行だったと思います。
ホテルの食事も最高でした。
また、来週から渚滑の教育を積み重ねていきます。
保護者の皆様、支えてください。
在校生のお迎えカード、素敵です。