学校からのお知らせ

素敵な学び

 今日のブログは、素敵な学びを2つ紹介します。

少々長くなります。

 

素敵な学び①

運動会総練習を終え、今日の練習(指導)の目的は、

その振り返りをもとに、子供たちに考えて行動するように仕向ける一日でした。

まず、「リズム」の中で、統一するとかっこよくなる視点を子供たちに気付かせ、

そこをバディ(パートナー)と確認しています。

確認する視点さえ理解し、学びに「必要感」を感じることができれば、子供たちはどんどん勝手に動きます。

 

その様子(子供の自主性)が顕著に表れ、垣間見えた場面が次の種目の練習でした。

まず、集合地点までの移動もキビキビと。

「私よりも早く動きなさい。」

と言って担当教員は、子供たちに素早く動く必然性と興味をもたせています。

 

そして、

昨日の総練習を振り返らせ、

「さて、今日はどんな練習をしたい?」

と問い掛けます。

『作戦会議をしたい!』

「へぇ…、練習試合しなくてもいい?」

と言って、子供たちに作戦会議をする視点を見付ける活動を促します。

 

そして、練習試合を一度やってみた後に、作戦会議が始まりました。

その作戦会議の方法はさまざまで、話し合い形式を選んだり、

実際に棒を持ってやってみたり…。

 

解決の方法はさまざまでいいのです。

 

そして、その後、子供たちから、

「ちょっと、実際にやってみていいですか?」

というつぶやきが生まれました。

指導者が、「やりなさい。」と言わずとも、

子供が「必要感」をもち、「動き方」が分かっているのなら、必然的に動き出すことが分かります。

そして、その裏に、担当教員の仕掛けがありました。

「今日は、練習試合は1回しかしないからね。」

という声掛け。

 

意図的にその声を掛けたようです。

 

子供の学力、思考、判断、表現を向上させる条件の1つに、

「活動に制限を設定する」

ことがあります。

例えば、自分の考えを〇文字以内で書きなさい。

とか、〇秒で動きなさい。

ということです。

 

「今日は、練習試合は1回しかしないからね。」は、「もっとやってみたい!」

と思うための、「制限」の指示でした。

 

渚滑小学校では、どの学習においても、「課題の設定」にこだわっています。

指導者が、「この時間はこれを勉強するよ。」と言わずに、子供たちが、

「この時間はこの勉強をしたい!」

「こんなゴールを目指したい!」

と思える声掛け、導入をしようということです。

 

教科の学習だけでなく、行事や児童会活動の中でも、そういうスタンスで臨んでいます。

 

素敵な学び②

昼からの時間に、オホーツク総合振興局の「西部耕地出張所」の方々と、

「田植え」体験学習をしました。

雨の天候が心配であり、気温も昨日から10度以上も下がっていることを鑑み、

残念ではありましたが、裸足での田植えは断念しました。

 

植え方の説明を聞いているときの子供たちは真剣です。

早速、体験を始めました。

植え方にもコツと知恵があります。

こうした知恵と工夫に気付かせることも大切な学習です。

軍手をはめていた子も、脱ぎだして植えています。

数十分の体験でしたが、規則正しく植えました。

その後、室内に移動して、野菜クイズやお米の育ちについて学習を深めました。

担当してくださった職員の方々の説明は分かりやすく、子供たちのつぶやきも上手に拾ってくれました。

子供たちの聞く態度もよく、

反応やつぶやきも、

「うおおおお!」

「すげぇ!」

「パチパチパチ!」

といった感じ。

 所長も、

「渚滑小の子は、元気で反応がいいですね。」

と評価してくださいました。

 

最後に、代表児童が感謝の言葉を…。

私も一言・・・。

 

「今日の給食、あなたたちが育てた野菜? お米?

 それをあなたたちの口に運ぶまでには、たくさんの人の手がかかっているんですね。

 だからあなたたちがすぐにすべきことがあるんです。」

「ありがとうって言う!」

「いただきますっていう!」

 

「なるほどね。いただきますって、育ててくれた人、作ってくれた人、命に対していう言葉なんだね。」

と話して学習をくくりました。

 

対応していただいた「西部耕地」の職員の方々は本当に素敵で、

汚してしまった玄関をすぐにきれいにしていたり、

植え残った苗を、すぐに植えていたり、

子供たちにタオルを用意してくださったり、

チームとして役割を自覚している方々で、

とにかく、みなさんの表情が素敵でした。

 

運動会を前に、子供たちの体調を気遣ってくださり、

そして、こちらの要望にも耳を傾けていただき感謝申し上げます。

来年こそは、泥んこ体験を…。

苗の観察の際もよろしくお願いいたします。

 

「ブログ、楽しみに読んでますよ。」

と教えてくれた職員の方と笑ってお別れしました。

 

素敵な学びをありがとうございました。

 

今日一番の光景

 今日、運動会の総練習を行いました。

これまで悪天候が続き、体育館での合同練習をするなど、屋外で競技を通した練習は初でした。

 

本番さながらの総練習でしたが、職員も当日をイメージする大切な時間となりました。

すべての種目を目にして、私が今日一番、心に残ったシーンがありました。

 

 これは何かというと、

小学校児童が「リズム」を終え、退場後に児童テントに戻るときの様子です。

写真ではうまく伝わらないのですが、

次の種目の準備をする中学生と、フィールド内で入れ替わりするときです。

すれ違った小学生たちに、

「よかったよ!!!」

「がんばったね!!!」

「いぇ~い!!」

「パチパチパチ!!!(拍手)」

と生徒たちが声を掛け、褒めてくれたのです。

それも、一人や二人ではなく…。

 

自分たちの行動を認めてくれた小学校の子供たちもいい顔をしています。

中学生のさりげない行動がとても素敵でした。

一緒に参観していた教頭とも、思わず、

「いいな、これ。」

と共感しました。

 

 放課後、小中合同の反省会議を開き、先生たちが協議しました。

「もっと、こうできたらいい。」

と、本番を3日後に控え、これからできることを模索していました。

 

こうして、本番に臨む渚滑小中合同運動会。

お楽しみに…。

子供たちの学びと職員の動き

 運動会の特別日課期間ではありますが、日常の教科指導も怠ってはいません。

 

1年生の算数では、「10の合成」について、学習していました。

そろばんを用いて、視覚的に10の合成(1と9、2と8…)を理解していきます。

1年生は入学して3か月目に突入ですが、学習を頑張っています。

 

 

1年生は、黙々と自学習できるようになってきています。

 

 5年生教室を覗くと、社会の学習をしていました。

すると、ある子が私に気付き、

「校長先生は、戦争に行ったことある?」

と尋ねてきました。

 

『ん? どう思う?』

と聞き返すと、

「1940年の学習してるんだけど、戦争してたんだよ。」

『へぇ…。 校長先生はねぇ、1970年生まれなんだよ。』

と答えると、

「そうかぁ、じゃぁ、戦争に行ってないんだね。えっと…、校長先生が生まれる30年前かぁ…。」

と、西暦を根拠に時代を抑えていました。

 

渚滑でも戦争の影響を受けたのかなぁ…?

なんていう問い返しをしても学習が広がりますね。

 

その後、3,4年生の教室に向かうと、とても面白い場面に出会いました。

国語の時間、「主語、述語の関係」について学んでいました。

すると、ある子が、

「くどくてん に気を付けて読むんですね。」

と言うのです。

すると担任が、

「ん? くどくてん?」

と突っ込みます。

 

子供たちは、「句読点」の読み方に「?」だったのです。

ここで教師がはりきって教えてはいけません。

「ん? なんて読むんだろうね?」

ととぼけてみせるべきです。

 

すると、教室全体が「えええ!??? なんて読むの???」という雰囲気になりました。

そうです。自分たちで調べさせるのです。

クロームブックを使ったり、国語辞典を使って自分で苦労させるべきです。

 

その後、「くとうてんっていうのかぁ!」

と喜びに沸きます。

それだけでなく、

「。は句点、、は読点、だから合わせて句読点っていうのかぁ!!」

と新たな学びを自分で身に付けるのです。

 

老子の格言に、

『授人以魚 不如授人以漁』という言葉があります。
「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という意味です。

 要約すると、

「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」という考え方です。

 

これは、学習でも通ずる考え方です。

答えを教えるのではなく、答えの導き方(学び方)を教える(自分で得る)ということです。

知識と学び方(思考・判断・表現)のバランスが大切なのですね。

 きっと、子供たちは、「句読点」の読みと意味を忘れないで、次の学習につなげていくことでしょう。

 

 校長室に戻り、外を眺めると、

棒をもった公務補が、何やら探しものをしています。

 「スズメバチが巣を作っていないか、確認しています!」

とのこと。

 危機管理がばっちりです。いわずとも自分ができる仕事を見付けて動くことができることに、

敬意をもちました。

 

 敬意といえば…、

天気が悪く、運動会の準備も予定通り進まないのですが、

中学校の先生から、

「グラウンドにテントを張ろうと思います。」

と連絡が入りました。

 

 すぐにグラウンドに向かうと、

 数人の先生が、準備していてくれました。

「ありがとね! 小学校からも来るから。」

というと、一斉にテント建てが始まりました。

 

 先のブログでもお伝えしたように、

私は、「やるよ!」

の担当の言葉に一斉に集まり、一斉に動くという組織体が大事だと思うのです。

 

こうした動きをみると、嬉しくなりました。

 

 窓の外では、セミが鳴き始めました。

紋別の短い夏が始った感じがします。

取り組み方と取り組む姿勢

 今週、中学校との合同練習が本格的に動き出しました。

天気が悪かった日には、体育館で移動の確認をしたり、

児童生徒の係打ち合わせをしたり…、

久しぶりに快晴だった今日は、綱引きやリレーの動きをしてみたりしました。

 その中で、習慣となった様子(姿)を見ました。

 

分かりますか?

演台に立っている人にへそを向けて立っています。

これは、指示したわけではありません。

教頭に確認してみると、

『高学年からずっとこうして聞く態度を育てていました。』

とのこと。

 

4月某日のHPでも紹介しましたが、話す子を育てるには、聞く子を育てる必要があります。

その後、教室で同じような場面がありました。

こうした習慣は1日にして為らず。

まして、形ばかりでなく、興味関心をひく話をしなければこうはなりません。

 

 別話です。

中学校のグラウンドで練習していると、中学校の先生がやってきました。

小学校競技の道具を確認しに来たそうです。

「私は道具係なので、使うものを確認したくて…。」

というのです。

ありがたいことです。

 

 職員の準備、調整は、子供たちのいい眼・いい顔を観るためでもあります。

職員の動き

 今日は、渚滑小の職員の話題を紹介します。

 

昨日、放課後に職員総出で作業しました。

 渚滑小学校の体育館床を改修することになり、体育館器具室や放送室の道具をすべて外のプレハブに移動することになったのです。

教頭が、

「〇時から作業を始めます。」

と放送を流すと、校内あちこちにいた教員が、すっと集合しました。

 

 私は、こういう動きが大好きです。

というか、規模に関係なく、こういう動きができる組織でありたいと思うのです。

 

 まず、時間を守るということ。

そして、全員が一斉に集まるということです。

 

 全校集会をするとき、開始のチャイムとともに集会がスタートするかどうかで、

その学校のこだわりも、大切にしてる指導が何かも分かるものです。

 

 そして、普段は掃除ができない場所にゴミがたまっていますから、

掃除をするのです。

 

 誰ともいわず、ごくごく自然と掃除をするその姿を見て、誇らしく思います。

子供たちに学んでほしいことを、指導者ができなくて伝わるわけがありませんから…。

 

 私もそんなに偉そうに言えるほど、善い行いをしていませんが、

こういう視点で、私は職員(人)を観察しています。

 

中学校の体育館で運動会の練習をするときに、

 きちっと靴を並べられるような渚滑っ子も素敵です。

きっと、おうちでのしつけも、行き届いているからなのでしょう。

なんだか楽しかったなぁ…。

 今日、低学年の下校を見送った後、二階の窓から何気なく外を眺めていました。

 よく見てみると、数人の子が傘を差しながら駈けている様子が目に映りました。

数メートル走っては立ち止まり、下を眺めているのです。

虫でもいるのでしょうか。

三人が頭をくっつけて何やら指差しています。

 

そして数秒後、また駆け出します。

そしてまた立ち止まり、道端の植物に手を出しています。

そしてまた、走り出します。

 

子供の興味の移り変わりは早いですから、気になるものにはすぐに飛びついて、

すぐに飽きて、そして次の物に…。

 

その様子を見て、知らずのうちに微笑んでいる自分がいました。

子供の頃の自分を思い出し、

「登下校の途中にはたくさんの刺激があったな…。」

と…。

その分、トラブルもありましたが学んだこともたくさんありました。

 

過去に担任を持っていた頃、ある保護者の方が、

「先生! すいません。傘を息子に渡してもらえますか?」

と息を切らせて持ってきたことがありました。

もう20年以上も前の話です。

 

その後、しばらく経って久しぶりに再会したその保護者の方は、

その日の出来事についてこう話しました。

「木村先生との思い出は、傘を学校に持っていった時の先生の言葉です。」

『そうですか、私はなんて言ったんですか?』

 

「傘を忘れたのなら、濡れて帰ればいいんですよ。

 濡れて帰るのが嫌なら、次から天気のことを考えて、自分から傘を持つようになりますから…。」

 

言った本人が忘れていたことを、その保護者の方は話してくださいました。

そんなことを言う教員がいるのだと思ったのと同時に、

子供にその話をして、傘を忘れても親が届けないことにしたそうです。

 

不審者、熊対応、学校の統廃合など現代の環境は大きく様変わりし、子供の登下校事情も変化しています。

 ただ、そういう時代だからこそ、学校で子供たちに「何を学ばせ、何を気付かせるのか?」

と試されている気がしています。

 

 私は、放課後の3人の後姿を見て、

「気を付けて帰るんだよ。また明日な…。」

と見送りました。

すっかり雨もあがっています。

幼い頃の自分を見ているかのようでした。

人のつながり

 今日、小学校と隣接する中学校のある活動に参加してきました。

「クリーン活動」です。「エサ ゼロ活動」とも名打っていました。

 

先日、中学校でも「熊」についての学習を深めたそうで、その中で、

「ごみの味を覚えた賢い熊(鼻が利く)が、えさを探しにやってくる。」

「だから、えさとなるごみを拾おう!」

ということです。

 

3つのグループに分かれて拾い始めたごみは、用意した袋にいっぱいになりました。

地域の方々、駐在所の方も参加し、天気のよい昼下がりにすがすがしい活動をしてきました。

 

中学校の生徒も礼儀正しく、かつ明るい生徒たちばかりでした。先生との距離もいい感じです。

中学校長の価値付けのあいさつでは、

「みんな、いい顔をしています。きっと、いい活動をしてきたからだと思います。」

と結んでいました。

 

私も気持ちがほっこりとして帰ってくると、職員室に来客がいました。

その方が、

「校長先生のブログ、観てますよ。」

とおっしゃいました。

 

嬉しいお言葉でした。

 

 今日、一日を過ごし、「やっぱり学校は、人と人をつなぐ場なのだ」と感じた瞬間でした。

中学校と小学校で、「エサ ゼロ活動」をしたら面白そうだな…。と感じました。

 

メッセージを伝える

 6月になりました。

月に一度の「全校朝会」をおこないました。

 

私も6月の生活目標の「協力」のキーワードについて話したのですが、その後、教員の一人が子供たちにメッセージを届けました。

この写真を提示し、

「この写真、熊訓練のときのみなさんの写真です。この写真は、いい写真だと思うんだけど、なぜそう思えるのかな?」

と問いました。

 

『みんな、真剣に話を聴いているところ。』

子供たちがその問いにつぶやきます。

 

「そうですね。先生は、こうしてみんなが『考えている』ことに意味があると思います。」

 

子供たちは、色々な視点で写真を観ています。

その様子をその職員の視点で価値付けています。

 

私は、こうして人それぞれの価値観を話す場が大切だと感じています。

この後、高学年が前に出てきて、間近に行われる「運動会」への取り組み方について下級生にメッセージを届けました。

運動会に競技者として参加するだけでなく、上級生として何を為すか?を考えた行動でした。

そのメッセージを受け取り、渚滑っ子がどのような行動をするか楽しみです。

 

 

 

習慣の大切さ

 6月15日の運動会に向けた練習がスタートしています。

近頃の天候により屋外での練習ではなく、体育館での全体の動きについての確認が多くなっています。

今日は、「綱引き」と「リレー」の並び方と動きについて確認していました。

 

私は、この時の子供たちを観察する視点として、「返事」を見ていました。

担当の教員が、

「名前を呼ばれたら、こちらに並んでください。では、〇〇さん。」

 

この時に、返事ができているか?

を見ていたのです。

 

でも、合格点はあげられませんでした。

 

私はある市の病院で、このような張り紙を目にしました。

「名前を呼ばれて返事がなければ、次の方を優先します。」

この対応に、賛否両論あるだろうと思いましたが、この張り紙の背景にどんなことがあったのか想像してみました。

「きっと、何度も名前を呼んだのに反応がなかったんだろうな…。」

「もし、耳の不自由な方がいたらどうしたらいいんだろう…。」

 

でも、やっぱり大切にしたい習慣の「返事」

 

ここにいます!

分かりました!

そういう意味のある返事を、元気よくできる子供たちでいてほしいです。

 

よい習慣を身に付けるには時間が掛かります。

悪い習慣が身に付くにはあっという間です。

 

日頃から意識させることが大切なのです。

学ぶのは子だけじゃない

 先日、「提案授業」をしました。

渚滑小学校で大切にしたいことを、授業でどのように子に身に付けさせるか?

ということです。

 

 「教わる」のではなく、「自分たちで学ぶ」という視点で授業が展開していきます。

 本校は複式学級であるため、担任が交互に学年を渡って指導します。

担任が隣の学年についている時間は、自分たちで学習を作って(調整)していく力が必要です。

 

今回の提案授業では、

どのように学習に必要感をもち自分たちで授業を進めていくか?

子供たちがどのようにアウトプット(自分の考えを表現)するか?

がテーマでした。

 

 中学校の先生も多く参観に来てくださり、感想や助言を述べていただきました。

 

提案授業ですから、担任団は、その授業の要素を自分の学級でも応用できるか?

使えそうなことはないか?

を考えます。

 

学ぶのは子だけじゃありません。

先生も悩み、考えています。

 

子も大人も日々、自分を磨く集団でありたいです。

 

 

子のつぶやき

 下校する前に校長室をノックする子がいました。

「失礼します。校長先生、さようなら。」

 

 私は、こうした子に必ず返す言葉があります。

朝の挨拶をしに校長室を訪ねた子には、

「元気ですか?」

『はい。』

「いいね。どれくらい?」

『えっ!?』

 

 どれくらい元気か?と質問されたことなどない子は、一瞬動きが止まります。

でも、脳みそはフル回転で、どう答えようか考えているのです。

「このくらい。」

と言って、親指と人差し指で距離を示したりします。

 

中には、

「校長先生の背くらい!」

と言ったりします。

 

 下校前に校長室にやってくる子には、

「今日は、楽しかったかい?」

『はい!』

「何が楽しかったの?」

 

と尋ねます。

 同じ子が毎日やってきて、その問いに工夫して答えようとします。

そこが楽しいのです。

 

 昨日、帰りに校長室にやってきた子に、

「楽しかったかい?」

と尋ねると、楽しかったと答えました。

すると、

『校長先生、挨拶したらいろんな話ができていいと思う。』

と話すのです。

「何がいいの?」

と重ねて尋ねると、

 

『あいさつの後に、校長先生と話をするから、面白い話ができるんだもん。』

と答えるのです。

 

挨拶をする目的の一つです。

「おはようございます。」「今日はいい日になるといいね。」「さようなら。」「また明日も元気で会おうね。」

そんな会話が続けば素敵ですよね。

 

先日、学校医が帰り際に、

「渚滑の子は、いいね。挨拶がしっかりとできる。」

とおっしゃいました。

挨拶の様子を通して、渚滑小学校をそのように評価してくださいました。

 

子どものつぶやきや行動の中に、「本質」を再確認させてくれることがあります。

縁の下の力持ち

 人は、目につきやすいもので評価しがちです。

それは当然です。

 でも、形に見えない頑張りや力があるから、自分の生活が支えられていることを理解することも大切です。

気付くための「眼」を鍛える場所の一つが学校ですが、逆に学校はたくさんの人々の力で成り立っています。

 

 たくさんの業者の方、PTAの方、学校運営協議会の方、地域の方、委員会の方…。

挙げればきりがりません。

 先日、グラウンドにある「気になっていた物」を撤去してもらいました。

 タイヤです。

グラウンドの隅に数十本埋められていたタイヤですが、不安定になっていたためどうにかならないか考えていました。

 そこで、お願いしたのがPTAのお父さんでした。

相当な重量があるために、手掘りでは何時間、何日間かかるか分かりません。

 

 重機を持っているお父さんに、

「なんとかなりませんかね…。」

とつぶやいたところ、

「いいよ!」

という快い返事。

 すると、翌日に動いてくれたのです。

 重機を持ってきて、スイスイ抜いていきます。

抜いたタイヤを軽トラックで体育館裏へ運びます。

 

 この時、事務員と公務補が汗だくで手伝ってくれました。

私もスーツを着替えて、泥だらけになって作業しました。

 

 2時間弱で、全て抜き終わったのです。

作業後に、冷たい飲み物がのどにしみました。

「うまい!」

こういう思いができたのもよいよい。

 

 子ども達の安全確保のための作業。

こうした「縁の下の力持ち」の存在のおかげで、学校は成り立っています。

学習の深化のために

「初めまして…、〇〇です。今、一番欲しいものは…。」

初対面の他校との児童同士が、クロームブックの画面越しに自己紹介をしています。

 

今日、上渚滑小学校の6年生と、オンライン交流学習をしました。

 

 国語のインタビューの学習です。

インタビューを通して、それぞれの学校を比較し、気付かなかった自分の学校を知るという目的があります。

オンラインでつながる前に、楽しみな気持ちと、不安な気持ちが入り混じっているようでした。

 

 オンラインがつながって、自己紹介によるアイスブレイク。

そして、子供たちが学校についての質問をしていきます。

「渚滑小学校は、みんな仲がいいのですか?」

 

その質問に、どう答えていいのか悩んでいました。

仲がいいということをどのような言葉で伝えるかです。

 

『う~ん、仲がいいです。みんなと一緒に遊んでいるから…。』

「・・・。」

 

答えの後に「間」があるものの、こうしたやり取りが続きます。

 

少人数での学習のよさもありますが、「多様な考え方の交流」という視点では、人数が多い方がよいです。

授業の進め方や意見交流に改善点はあるものの、

「まず、やってみよう!」

という、両校の先生たちの意気込みがうれしく思いました。

ぜひ、継続して「効果的な端末利用」を進めたいものです。

 

 話は変わりますが、上渚滑小学校の6年生担任は、私が前任校で一緒に働いていた教員でした。

上渚滑小学校の教員として、学校を牽引している姿を目の当たりにして、彼を誇らしく思い、うれしく感じました。

 

子の可能性を伸ばす手立てを、共に試行錯誤する仲間でありたいと感じています。

遠足で見えた、子の臨機応変

 晴天に恵まれた10日の遠足。

風が強かったものの、予定スケジュールを変更するものは何もありませんでした。

 元気よく歩く子供たち。

目的地について、全校遊びが始まりました。

子供たちが事前に準備していたレクを説明します。

その中で、「鬼ごっこ」をすることになりました。

「鬼になりたい人!!」

『ハイ!!』「はい!!」

 

鬼になった子供たちは、今にもスタートしようとしています。

でも、ここである子が、

「ちょっと待って!」

と制止しています。

なぜかというと…、

 

「これじゃぁ、誰が鬼か分からないよ。」

 

「じゃぁ、帽子を後ろにすればいいんじゃない?」

「そうだね、そうしよう。」

「みなさん聞いて! 帽子が後ろの人が鬼ですよ!」

 

こうしてスタートしました。

 

「臨機応変」という言葉があります。

【その場の状況によって、行動や言葉、対応を変えてより適したものに変えていく】

ということです。

 

この言葉通り、その時の状況を判断して対応することは難しいけれど、

こうした学習をするのが「学校」の役割だと思います。

人によって正解は違えど、先を想定し判断して行動することはとっても大切なこと。

学校ではたくさんの失敗もするし、責められることもあります。

 

鬼ごっこのルールも、臨機応変に変えていいのです。

もし、帽子のつばを後ろにするというルールを決めなければ、だれが鬼なのか分からないままだったでしょう。

 

続きがあります。

実際に鬼ごっこをしていると、なんだか不都合がありました。

なかなか捕まらない…。

 

そこでとった新たなルールで、「逃げられる場所を狭くする」ということ。

鬼ごっこの面白さは、追い追われることです。そのスリルが味わえなければ楽しさも半減ですから、

「範囲」を決めるという臨機応変さ。

 

 お弁当の時間にも臨機応変さが。

 

お弁当の時間、独りぼっちの子はいないものの、こんな場面が…。

 

「〇〇ちゃん、一緒に食べよ!」

『うん、いいよ!』

〇〇ちゃんは、その誘いに喜んで敷物を敷いていました。

Aグループの誕生です。

 

するとそこに、違う子から、

「ねぇ、〇〇ちゃん! 一緒にたべよ!」

という別の誘いが…。

〇〇ちゃんは、困ってしまいました。

(自分はAグループなのに…、Bグループにも誘われた…。どうしたらいいの…?)

 

こんな心の声が聞こえてきます。その様子をみて、私はどうするのかな?と興味津々でした。

 

すると、別の子が、こういうのです。

「じゃぁ、みんなで一緒に食べたらいいんじゃない?」

 

『いいね!」』

こうして、AB連合グループが誕生し、みんな笑顔です。

 

 私は、こういう体験がとっても大切だと思うし、新たな考えや折衷案を認めることがとても大切だと思っています。

 その様子を見ていた先生たちもいましたが、すぐに口出しせずに見守り、子供たちのとった行動を褒めていました。

 

 子供たちはひとしきり遊び、楽しんだ後の様子を写真に撮りました。

後片付けもばっちりでした。

 

こうしたことができるように指導して、子供たちの自立を促した遠足だったのです。

熊が出没する目的とは…?

 昨日、予告通り「熊訓練」を行いました。

 

 「もし、熊と遭遇したらどうする?」

という教頭の問いに、グループで考える子供たち。

「目をそらさないで、ゆっくり下がる。」

教頭の授業マネジメントもよく、子供たちはいい眼をして授業に参加しています。

 

その後、熊が登場!(毛皮を羽織った職員ぐま)

遭遇した時の熊との距離によって、とる行動が変わります。

熊と遭遇しないことが大前提ですが、「もしも…。」の時の対応を考えます。

熊の糞や、熊が荒らしたごみの実物を目にして、興味津々の子供たちでした。 

 

最後に、私が子供たちにこんなつぶやきを…。

「缶詰の缶にこんな穴を簡単に開ける熊を前にして、みんなは本当に(落ち着いて)行動できる?」

『できるか分からない…。』

『できないよ…。』

 

「そうだよね…。でも、どうして熊は、この辺に出てくるんだろう…。

 何か、目的があるのかなぁ…。」

と、とぼけてみました。

 

すると…、

「人間を食べに来るんだ。」

という子供のつぶやきが。

 

 熊に対する知識がこのような子供たちに、さらに学習を深めて欲しくて提起した私からの問い。

地域の状況とつなげて、「熊」を考えることはできないかな…。

と思っています。

 

 地域の方も参加した今回の「熊訓練」

渚滑ならではの教材を使って、気付きや思考を深めさせたいものです。

 

熊訓練と渚滑地域の課題のつながり

 

 校長室から裏山を覗くと、シカが草をついばんでいます。

自然豊かな地域です。

 

 でも、なにやら「熊」が近くで出没するらしいです。

 

そこで、教頭が音頭を取って、明日「熊訓練」を行います。

 

先日、GWが始まる前に、職員総出で訓練の進め方の確認をしました。

教頭から入念に説明がありました。

リアル感を出すために、様々な想定が成されています。

「もし、玄関を出たときにクマと遭遇した場合!」

 「この場所でできることとは…。」

「熊を撃退するスプレーを使うときに…。」

 

などを想定した準備をしました。

教頭の説明を聞き、

「おおおお!」

「なるほど…。」

「もし、〇〇なら…?」

 

 職員も真剣でした。

 

熊が出没する理由と、渚滑地域の課題がどうやらリンクしているようです。

ごみです。

何者かが、ごみを捨てていく道があります。明らかに「不法投棄」です。

 

地域の駐在所の方と、現場を観に行きました。

たばこの吸い殻や生活用品が捨ててあります。

「この道に、熊が出るんですよ…。」

そう話す駐在所の方。

 

これらの課題に、地域や学校はどのように取り組むことができるか?

 

 まず、明日(5月8日)、本校体育館で9時15分~10時に、熊訓練を実施します。

天候が悪いようで、外での実施から屋内に変更しましたが、訓練の内容に変更はありません。

どなたでも参加可能ですので、ぜひ、覗きに来てください。

 熊について、みんなで考えましょう!

学級通信というメッセージ便

 毎週末、学級担任から発行される、「学級通信」。

これは、発行することがマストではないのですが、担任の大切な業務になっています。

 

 この学級通信を手にした子供たち、そして保護者の皆さんはどのような心境で目を通しているでしょう…。

 

 昨日、全校朝会があり、その中で「校長からのお話」というコーナーがありました。

そこで私は、「反応(レスポンス)」の話をしました。

 

 先に結論を言うと、「どんなことでも反応が必要であり、自分にできる反応をしてほしい。」

ということでした。

 話を聞いてうなずいたり、手をたたいたり、「なるほど!」「どうして?」などのつぶやきをすることが重要だということです。

 

 今日、校長の机に「学級通信」が配布されていました。

高学年の学級通信には、以下のような記事が掲載されています。

 

 全校朝会で、校長から、「優しいの反対は何だろう。」という話があり、「話をしているのに目が合わなかったり、反応がなかったりすると嫌な気持になるよね。逆に…。(中略)

 この言葉について、学級でも話をしました。

 担任から、『特別なことをするのではなく、自分に置き換えてみたり、相手の立場になって考えたりしながらやるべきことをやることが大切。』と話しました。

 と書かれていました。

 手前みそになりますが、このように、全校児童に話した校長の話を、学級で振り返らせ、担任の味(指導)に生かしていくことがとても大切で、子供たちにどんな思いで、何を伝えたのかを通信に書くことで、メッセージ性が強くなると思います。

 親として、自分の子の担任が、日々どんなメッセージを届けているのか、興味、関心のない保護者はいません。

 

 他の学級通信にも目を通してみますと…、

 「言葉というツールを使って、有意義に効果的にコミュニケーションをとろう。」

という目的で進めている学習活動について紹介がありました。

 その中で担任は、

「たくさんの言葉に触れる機会を増やしていきたい。」

と結んでいます。

 

 学級通信には、担任からのメッセージが必要です。

それが、正解か間違いかではなく、学校として、担任として、一人の人間として、読む人の皆様にメッセージを届けることができたらいいな。と思っています。

 

 担任は、そのメッセージに対する、皆さんの反応を楽しみにしています。

「先生、あの記事読みましたよ。家でも話し合ってみたんだけどね…。」

「先生、あの記事について、賛成するよ。」

「先生、私の考えはね…。」

というものです。

 通信を介して学校と保護者の皆様がつながるといいなと思うのです。

 

 もし、この他にご批判、ご意見ありましたら、校長の私もうけたまわりますので、いつでもどうぞ。

 

 では、GW後半。有意義な休日を…。

 

元気な子供たちと先生

 GW真っ只中ですが、中3日間は学校です。

今日、畑つくり(畑起こし)をしました。

 「いただきます。」

の意味を子供たちは知っているでしょうか?

(命を)「いただきます。」は、誰でも知っているでしょうが、「この命を育ててくれた、苦労や恵」に感謝する思いを、「いただきます。」に込めるのです。

 

 子供たちは、その命を育てる「土」を作ったということです。

 こうした子供たちの活動を先に支えてくれたPTA、地域の方です。

 この後、子供たちは「命の種」を植え、命を育み、その命をいただくことになります。

植えっぱなしにならないように、どういう仕込みができるか、教師の腕の見せ所でもあります。

 

 私も以前、お米農家の方に協力をいただいて、「機械化」の学習をしたことがありました。

先に、子ども達が手作業で稲を植えます。

手で稲を植える作業は大変で、すぐに子供たちも「ね」を挙げていました。

「もう、いやだよ…。」

その言葉を聞いた時、

「お願いしま~す!!」

と叫ぶと、地域のお父さんが田植え機に乗って登場するのです。

子供たちは何事かとびっくり。

 

 その様子を横目に、田植え機があっという間に、等間隔で稲を植えていきます。

そこで、一言。

「機械化によって、米農家にはどんな変化があると思う?」

 

 ここで、子供たちの好奇心に火をつけるのです。

学習の全てに、意図的に意味付けをすることで、学習の深まりは変わります。

 

 話は逸れましたが、渚滑小の先生たちも、学んでいます。

 救急救命の研修です。

AEDの使い方、心臓マッサージについて確認します。

 いざという時の対処法は、毎年確認する大事な研修です。

昨年は、福岡県の1年生が誤飲により窒息死してしまう事故がありました。

その誤飲対応についても確認しました。

 

 大人も子どもも「想定・準備・確認」は、大切なのです。

 

 さらに話は変わります。

 毎日、職員室と校長室に挨拶をする子がいます。

「おはようございます。」

「さようなら!」

 継続は力なり。

 継続は人なり。

 

   素敵な気持ちになることができます。

遊ぶということ

 今日、中休みに体育館をのぞいてみました。

子ども達の歓喜の声が聞こえます。

遊び方は様々。

長縄を跳んでいたり、バドミントンをしたり、ボール遊びをしたり…。

 その中に、先生の姿もありました。

 とても素敵な空間でした。

 

 こうした遊びの時間に、子どもの「素」の姿が見えるものです。

いつもは走り回っているのに、元気がなかったり、ルール上のトラブルで喧嘩になったり…。

こうして、子どもの様子を把握する場でもあります。

 

 そんな場面で、大人はどうかかわるべきか…。

「解決策を教えない」ことに尽きると思います。

 

 せっかくトラブルになったのに、その解決策を大人が提示して、子どもは何を学ぶのでしょう?

 そんな状態が続くことで、「トラブルは誰かが解決してくれる」という間違った学びをしてしまうのです。

 つまり、大人がいないと遊べない子を育ててしまうと言っても過言ではないのです。

 

 しいて出番があるとすれば、

「どうしてあなたは、そうしたかったの?」

「〇〇さんの立場なら、どうする?」

といった、解決のための整理をしてあげることかもしれません。

 

 遊びのルールは変わっていいのです。変え方を学べばいいのです。

 何とか自分たちで解決できたという誇らしさを感じ、そしてトラブルを乗り越えた後に、みんなで笑えたという安心感を味わえるよう、私たちは支えていきたいものです。

 

 

学ぼうとするときの姿

 今日の子ども達の様子を観ていると、思わず楽しくなってきました。

 2年生の算数の時間で、24+15の計算の仕方を説明していました。

ここでのねらいは、24を20と4に、15を10と5に分け、10のまとまり、1のまとまりで考えることです。ひっ算の位取りにつながる学習です。

「…ということです。質問はありますか?」

という子の問いに、私は思わず、

「どうして、10と5に分けるの? 8と7でも、12と3でもいいじゃない?」

と揺さぶりました。

 

少し考えた子は、

「だって、10のまとまりと1のまとまりに分けて足した方が分かりやすいから。」

『じゃぁ、15じゃなく、28だったらどうするの?』

と続け様に尋ねると、他の子が、

「20と8に分けるんじゃない?」

と口を挟みます。

 

 そうです。この状態が大切です。

1人が分かればいいのではなく、ほかの子もみんなが理解するように、仕向けるのです。

 

 

 この学級では、〇m×△m×□mの立方体の体積を求める学習をしていました。

 

ただ公式を使って計算するのではなく、1㎥の実物大を用意して、

「この大きさが何個分だろうね…。」

と考えさせていました。

 

 子が学ぼうとする時とは、「やってみたい」「できそうだ」「どうしてだろう」という学びの必要感を味わった時です。

 ですから、そう思わせるように指導者は意図的に仕向けるのです。

そんな授業を1年間(6年間)続けることが、「学び続ける」ことにつながるのでしょう。

 学ぶことが習慣付けることができれば、「学ぶことの価値」を感じ、興味があろうがなかろうが、目の前の課題を解決しようとするのです。

 

 どきどき、わくわくしながら学校で学ぶ子ども達、職員であってほしいです。

 

当たり前を続けることは難しいけど…。

 「躾」(しつけ)について、考えることがあります。

 

「躾」と「習慣」は表裏一体の関係にあると思います。

皆さんは、歯を磨くとか顔を洗うという行動が、「習慣」になっているはずです。

休みの日だからといって、歯を磨かずにいるとなんだか気持ち悪い感じがしませんか?

 だから、自然と歯を磨いたり、顔を洗うことをしているはずです。これが「習慣」です。

 

 こうした習慣を身に付けるために、親は口うるさく言うはずです。

「歯を磨きなさい。」

「顔を洗いなさい。」

しつけとして、その動作の意味を何度も何度も諭すのです。

 

「靴を揃える」

という動作を見てみましょう。

 

 脱いだ靴を揃えるという動作は、実は面倒な動作が1つ入ります。

「かがむ」

ということ。

 この動作がなければ、家に入ることがもっと早くできるはず。

子どもは、何も言わなければ靴を脱ぎ散らかします。面倒だからです。

 でも、家から出るときに、靴を揃えていた方がそのまますっと靴を履くことができるし、そのことを意味付けて意義を理解できれば、自然と靴を揃えます。

 

 つまり、その習慣が身に付けば、良いこともあるし、やっぱり見ていて気持ちがいいものです。

 でも、続けることは、案外難しいことで、習慣付けるためには何度も何度も繰り返すことが大事ということが分かります。

 

私は、集会の時にまず観察する視点があります。

 

「靴」です。

整列している子ども達の靴を見て、紐を縛っているか、かかとを踏んでいないかを観ます。

 

 こういうところに、習慣が表れ、その時の気持ちが見えることも多いからです。

 

登校したあとの玄関にも目を向けます。

 下駄箱の靴が揃っているかです。

 

 色々な学校へ行く機会があるので、私はついでに下駄箱の様子を観察します。

踵を踏んでいる子が多いなぁ…。

靴がそろっていないなぁ…。

 と感じる学校の授業を参観したとき、授業が立派でも、どうも腑に落ちない感じがするものです。

 

 人によって当たり前と思うことは違えど、不変の教育はあります。

胸を張って、「当たり前を指導しています。」

と言える学校でありたいし、そういう大人でいたいと思います。

 

先生の声掛け

 ふと考えることがあります。

一日が終わり、その日の出来事を思い出したとき、その中で記憶に残っている言葉ってなんだろう…と。

 

 先生に褒められたとか、叱られたとか、

友達にうれしい言葉を掛けられたとか…。

 学校の先生の言葉って子供のやる気を促すこともできるし、よかれと思って掛けた言葉が逆効果になることもあります。

 

  

 本日、全校体育があり、縄跳び検定をしました。黙々と取り組む子供たちです。

先生たちも子供たちに声を掛けています。

 たっぷり縄跳びに取り組んだ最後に、担当の先生が次のように話しました。

「みんなが頑張っている姿はもちろんよかったのですが、

 〇〇さんの姿がよかったです。お友達の頑張っている様子をみて、『がんばれ!』って声を掛けていたからです。」

 すぐにできなくても、自分のできることを表現するのは、これからの体育では必要な視点です。そこを価値付ける言葉で、認められた子は自分の行動を肯定することができますし、他の子供たちも「次はそうしよう!」と目指すすがたが明確にもなるのです。

 

 その後、縄跳びの「目標」を設定している高学年の教室を覗いてみました。

 担任が面白い声掛けをしていました。

「もし、高学年の君たちが、汗をいっぱいかいて縄跳びをしていたら、下級生たちは何を思うだろう…。」

 

一瞬、教室がシーンと静まりました。

この瞬間は、子供たちが思考している(真剣に考えている)表れです。

「…きっと、その姿を見たら、自分たちも負けないで頑張ろうと思うとおもう。」

「真似すると思う。」

 

自分のことはもとより、高学年とは学校のめざす姿であることを理解し、多面的に思考させる「声掛け(問い掛け)」でした。

 

 ひらがなを練習してる一年生教室を覗いてみました。

いい字を書いています。

 その時、担任が、「鉛筆の持ち方、上手ですね。」

と声を掛けました。

「きれいに書きなさい。」

と指示しても、何をもってきれいな文字なのか分かりません。

それよりも、「鉛筆の持ち方」を徹底して褒めることで、筆圧が安定し、整った文字を書くことにつながります。

 

 このように、大人の言葉は、とっても大切です。

でも、先生だって(親だって)時には、結果的に間違った声を掛けてしまうこともあるでしょう。

そんな時は、

「ごめんね。こうなってほしかったんだ。」

と謝罪して意味を説明するしかないのです。

 

 みんなが同じ声を掛けるのではなく、自分ならこう言う! 自分にしかできない声掛けとは? を考えて実行できるほうが、楽しい世の中になると思うのは、私だけでしょうか?

価値付ける大切さ

 本日、全校参観日でした。

学校あるあるの1つですが、始業式から全校参観日までの期間、担任の気持ちは何とも落ち着かないものです。

 学級組織(係活動)や学級の約束を決めたり、担任の思いを話す「黄金の三日間」を経て、今日の保護者との対面が、4月の大切な出来事なのです。

 

 私は、全体懇談会で、

「年間1,000時間の学習時間を、子供たちが自分の学びとして『必要感』を感じ、仲間たちと交流しながら学びの質を高めていく。」

その前提として、家庭の役割「挨拶・返事・早寝、早起き、朝ごはん」を再確認してほしいことを述べました。

 

 1週間、各学級の授業の導入を観察していました。

 ある学級では、1年生のお世話をする高学年の役割について、話し合い活動をしていました。

 担任が一方的に活動を紹介するのではなく、1年生の立場になった時、どんな活動がうれしいか、何が必要かを想起させ、そのために何ができるか?を考えていました。

 国語の授業で、本単元を通してどんな言葉の力を身に付けるのかを、「学びの山」を使って考えていました。

 この学習が終わったとき、自分はどんな姿になっているのか見通しを立てるのです。

 体育では、体育館に設置された器具を前に、「どんな運動をするんだろうね。」

と問い掛け、器具と運動をイメージさせる導入をしていました。

 

 このように、教師と子供たち、子供たち同士が相互に交流しながら学習を作っていく形をとることを説明しました。

 

 その後、場を渚滑中学校に移動し、「合同PTA総会」を行いました。

最後に、私が挨拶を述べることになっていました。

 その中で、

 玄関にきた私に、中学校の先生がこう言ってくれました。

『学校のブログ、楽しみに見ています。生徒たちも見ていますよ。』と。

 

 うれしく、心がほっこりした瞬間でした。

 

 どんな立場になっても、自分の行動や言葉に反応してくれるのはうれしいものです。

こうした、「価値付け」をする大切さを、改めて実感しました。

 

 本日、来校くださった方々、総会に参加してくださった保護者の皆様、お疲れ様でした。

子どもの視点

 毎日、学級の様子を見ていると面白い発見と、変わらないものに気付きます。

 低学年の図工の時間に、教科書を見ながら「探し物」をしています。

図工教科の見方として、「いろ・形・大きさ」があります。

お友達が言った、「黄色!」を探したり、「四角!」「歯ブラシ!」を指さしたりします。

 

その時、バディ(相棒)とともに、探したりすることでかかわりをもつこともできます。

 ある子が、こう言いました。

「おひさま!」

 

 すると、一斉に探し始める子ども達。

「えぇえええ、ないよぉ!」

「どこ???」

 私も一緒に探しましたが、どこにもありません…。

「どこだぁ…?」

そんなとき、

「あったぁ!」

 

キャンディの中に、お日様の形が隠れていたのです。

その形を探し当てた子もすごいけれど、そこに着目した子もすごいと思いました。

「へぇ、すごいよ。」

思わず言葉が出ました。

 

子は、いろいろな視点で物事を観ています。

そんな子に、「しっかりみなさい。」とか「よくみなさい。」と抽象的な指示をしても焦点化されていないことが多いものです。

 

 ですから、私たち大人(教師)は、着目してほしい視点、考えさせたい観点を短い言葉で的確に指示することも大切です。

 

子の観察をしていると、学ぶこと多し

 

 追伸

 明後日は、全校参観日です。

保護者の皆様と担任が、初顔合わせします。素敵な出会いになるように、職員は準備を進めています。

お待ち申し上げます。

一年生初めて物語

 入学して2日経った1年生。

早速、高学年との関りが始まりました。

 「読み聞かせ」です。

物語を聞いている1年生の目は真剣そのもの。

読んであげている高学年のお兄さんも、相手は1年生ですから、ゆっくりと感情を込めて読み聞かせています。

 

 「相手意識」という言葉があります。

どんなことでも、相手がいます。その相手の立場になって、相手を想定して行動することです。

 給食も始まりました。

 給食の配膳も、視点変えれば「相手意識」です。

食べやすいように、お皿を並べることもそうですし、箸の持ち手を聞き手に合わせて置くのもそうです。

 

 昨日、玄関で素敵な状況を目の当たりにしました。

 午前授業だった1年生を、2年生のお姉さんが見送っているのです。

「また明日ね。」

「うん!」

「じゃぁね。」

1年生にとって、うれしいことです。

 

 そして、先生たちも子供たちを最後まで見送っていました。

 「明日も元気で来るんだよ…。」

と背中が語っているのでした。

 

 人はつながって生きていきます。

一人じゃ生きていけないから、違いを認め、助けあいながら学んでいきます。

入学式のために(準備する大切さ)

 本日、7名の新入生を迎え、入学式を行いました。

教室で担任の先生からお話を聞くときも、緊張している様子がうかがえました。

「また明日ね!」

「さようなら。」

と挨拶ができる新入生。チーム渚滑小の一員として、素敵な毎日を過ごしてほしいものです。

 

 さて、私は今日を迎えるまでの職員の様子と、今日の子供たちの動きを観察していました。

  

式場の掃除を入念にする先生や、教室の掲示を丁寧にする先生。

水回りを掃除する先生など、

 渚滑小学校にやってくる新入生だけでなく、進級した子供たちのために…という視点で準備を進めていました。

そして、式が終わった後、

手分けして後片付けが始まりました。

このように、膝をつけて丁寧に作業する子供たちです。

入学式自体は30分間で終わりますが、その準備と後片付けというものは、何倍もの時間と労力を費やします。

私は、こうした目には見えない、「縁の下の力持ち」の存在がチームを育てるものだと考えています。

 

 式の中で私は、

「今年のチーム渚滑小のテーマは『気付く』ことです。」

と話しました。

 そのために、みんなで関わること(挨拶、返事、感謝の言葉)を伝え合うこと。周りの変化に気付くことについて説きました。

 

 もう1つ。

新担任と出会う子供たちの様子を見ていました。

 

 お気付きでしょうか?

そうです。「聞く姿勢」です。

担任の指示、説明を聞く態度です。

 話をしている人にへそを向け、目をみてうなずいて聞いている姿がありました。

 私たちは、自分のことをアウトプットできる子に育てたいと思っています。

そのためには、先に「情報を聞く態度」「聞き方」「聞くポイントを押さえる」がとても大事です。

 素敵な癖(習慣)が身に付いた次に、アウトプットできる子に育てたいです。

 

さぁ、新生「渚滑小」がスタートしました。

「明日も来たい・(期待)学校」を実現し、学校に携わる人たちが「幸せ」を感じられるように、進んでいこうと決意を新たにしました。

 地域の皆様、保護者の皆様、これからよろしくお願いいたします。

 

 下校前に、職員室に会釈する子供の姿が…。

「さようなら。」と職員室の先生たちに挨拶をしているのです。素敵でした。 

令和6年度グランドデザインを掲載しました。

令和6年度の目指す子どもの姿は、「気付き、築く子」です。

① 「自分と向き合う」→ありのままの自分を受け入れる(自己認識の力)。場の状況を把握する(環境把握の力)。
② 「自分を高める」→目標や課題を設定できる。課題を乗り越える。
③ 「他者とつながる」→相手の存在を受け入れ、違いを認める。自分の思いを伝える、その伝え方。態度の出し方。

特に、①を大切にした教育活動を展開していきます。4月からもどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年度は「気づき、築く子」の育成を目指します。

本日、第76回卒業証書授与式及び修了式を行い、今年度の教育活動すべてが終了(修了)しました。最後の授業にふさわしい、卒業生も在校生もこれまでの力の集大成としての場になっていました。

保護者のみなさまをはじめ、地域のみなさまや関係機関のみなさまのご協力により、今年度の重点教育目標「関わり合える子」の育成に努めることができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

子どもたち全員に言えることですが、「関わり合える子」の特に「振り返る力」(自己評価能力)が高まったと感じております。
この力は、計算ができた、とか、漢字が書けるようになった、とか、なかなか見える力ではないかもしれません。
しかし、何かを行った後に振り返る…「できた・できない」「楽しかった」だけではない何かを自分なりに考え、言葉にできることは今後の人生の中で大きな力になると信じています。

令和6年度は、「気づき、築く子」の育成に努めてまいります。
特に「自分と向き合う力」(自己認識の力、自分の心を安定させる力)を大事にしていきます。
ゆったりと自分を見つめ、自分を大事にできるよう、職員一同取り組んでいきますので、変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

何を大事にするか(卒業式の取組)

今日ははじめての卒業式全体での取組(練習)がありました。
本校の卒業式の取組にはいくつか特徴があります。
1.いわゆる「呼びかけ」では、原稿を見ながら伝えてもよい(当日も同様)
2.うまくいかなくても流れを止めない

1.については、暗記して覚え、言えることが最も大事なことではないと思うからです。
それよりも、卒業生に向けて(または在校生に向けて)語れることが大事であり、語るために原稿が必要なのであれば手元にあってもよいと押さえています。
2.については、流れをつかむためにはうまくいかなかったたびに動作を止めていると、「長い時間かけてやること」(姿勢や時間感覚等)の体験ができなくなってしまう。また、うまくいかない中でもどうするかを考えられることが大事であることから、最初から最後まで通してやることを大事にしています。

日常の「関わり合える」姿を追い求めてきた子どもたちです。今日卒業式でも問題ないくらい素敵な姿がたくさん見られました。
卒業式も大事な「授業」です。

お話の世界に浸る(今年度最後の読み聞かせ)

今日は学校図書館司書が来校し、読み聞かせをしていただきました。
(今日が今年度最後の読み聞かせでした。)

今日は昔話の読み聞かせでした。
司書の語りに引き込まれながら、お話の世界に浸っていました。

(1年生から6年生まで網羅する内容を扱うのは難しいですが、どのお話でも聞ける子どもたちです。)

6年生を「安心」させて送り出す(6年生を送る会)

本日は6年生を送る会がありました。
6年生に「安心」してもらい、楽しんでもらうために在校生が企画した出し物やプレゼントの発表がありました。

1~5年生が(今回の教育活動を通して)自分たちで計画し、協力して取り組む姿が見られることが、6年生にとって「安心」すると言えます。
今日の姿を見て「安心」して卒業することができると6年生は話していました。

6年生は最高学年として1~5年生の先頭に立っていろいろなことを進めてきました。
特に「自分たちで考え、進んで行動する」ことができる姿は本校にとって大きな財産です。

1~5年生は6年生の背中を見て、自分たちに生かそうと今取り組んでいます。

1年間の「関わり合える子」の集大成(全校参観日)

本日は全校参観日でした。ご多用のところご参観いただきありがとうございました。
本日の授業を「1年間の関わり合える子」の集大成として位置付けております。

・自己評価能力…自分のことを振り返ったり見つめたり考えたりする
・自己調整能力…自分なりのめあてをもったり学習を進めたりする
・望ましい人間関係の形成…友達や先生、(今日の体育の時間は保護者のみなさま)と関わり、お互いを知る

どの授業からもそのことが伝わってきました。
今日の授業の姿から子どもたちの成長を感じ取っていただけたらうれしいです。

異学年と「関わり合える」場として(クラブ活動終了)

本日で今年度のクラブ活動が終了しました。

本校のクラブ活動の特長として、色々な内容のものを体験できるところにあります。
・野球(雨天時:バドミントン)
・アイビスペイント(お絵かきアプリを使ったお絵かき)
・編み物
・理科実験

異学年と「関わり合える」場として、とても貴重な時間を過ごしました。
特に、その時間のクラブ活動を進める担当を毎回変えたこと、6年生中心に縦割りで進めたことも「関わり合える」子を育てるために大事にしてきました。

※この写真は4~6年生で振り返りを行っている場面です。

次につなぐ(児童会:立会演説会)

今日は児童会役員の立会演説会がありました。
本校は会長1名、副会長1名、計2名の体制で児童会を運営していきます。
(ただ、細かい部分については4年生以上の児童みんなで運営していきます。)

複数の候補者が出なかったため、立候補者が当選した形となりました。
今までは立会演説会の場をつくっていませんでしたが、任命されてから何をしていきたいのか、どんな学校にしたいのかを語る場があってもよいのでは、そしてそのことをみんなに聞いてもらう場があってもよいのでは、というところから進めてきました。
立候補者以外の友達も応援演説をしました。応援演説では立候補者のよさが語られました。

「関わり合える」場(これまでの学びを生かして:小中特支交流会)

本日は中学校の特別支援学級の生徒との交流会がありました。
今年度、小学校の特別支援学級の子どもたちは「おもてなし」をする立場でした。
(昨年度は中学校からおもてなしを受けました。)

どうやったら楽しい交流会になるかを考え、準備してきました。
普段からの学びを生かす場としてとてもよい経験になりました。


※これらの写真はリハーサルの様子です。

「動く」授業(6年:保健の授業)

今日は6年生の保健の授業を紹介します。
内容は、自分たちで調べた「たばこについて」「飲酒について」「薬物乱用について」の発表の時間でした。

発表の内容も素晴らしいのですが、
・相手に話をするような「語り」ができる
・聞く側の質問が内容を深めるものになっていること
が挙げられます。

それだけではなく、質問して発表者が答えられなかったときには、一人一台端末を活用し、わからないことを調べながらみんなで解決する場面が見られたことがすごいと思いました。

このような学びを成立させるためには、「話をしているときに手を置く」といった指導「だけ」ではうまくいかないと思います(もちろん、そのような指導も必要な場面もあります)。
今日の授業は「動く」授業だったと感じましたし、「関わり合える」子どもたちの成長した姿を授業を通してみることができました。

(ちょっとだけ)学びを止めない(オンライン授業:1日目)

今日、明日と新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休業となりました。
”ちょっとだけ”学びを止めないようにするため、一人一台端末を活用したオンライン授業を実施しました。
(体調がよくない子などは参加しなくてよいことにしております。)

”ちょっとだけ”というのは、対面で授業している内容や方法、時間と同じではないという意味ですので、学年や子どもの実態に合わせた内容・時間で進めました。
子どもたちはいつもと違った授業を楽しんでいました。

自分で決める・自分たちで決める(児童会活動)

今日は4年生以上が参加する児童会活動がありました。
これからはじまる選挙活動の説明と今年度の児童会活動の振り返りを行いました。

選挙については、
自分で決める(立候補者及び投票行動)
次年度の活動については、
自分たちで決める(今後の児童会について考える)
ことを大事にしていきます。

今年度の6年生が築き上げてきたことを継承できるよう、役員交代と併せて引継期間を設定しようと考えています。
本校の子どもたちの人数がその年によって異なるため、毎年同じ運営にしづらいところもありますが、子どもたちの「自分で決める・自分たちで決める」力を高めていきたいと思います。

冬を楽しむ(スキー学習)

1/30(火曜日)はスキー学習でした。
年3回の学習ですが、雪国のスポーツに親しんでほしいという願いもあります。

スキーの着脱、スキーのコントロールは子どもによっては難しいことかもしれませんが、滑ることができたときの爽快感は言葉で表現できないくらい楽しい気持ちにもなります。

あと2回予定されていますが、その子なりの技術の向上を目指せるよう、また、よりスキーに親しめるよう、指導・支援をしていきます。

モチベーションを維持する(縄跳びの取組)

本校では体力向上の一環として、年間通した縄跳びの取組を進めています。
1学期は個人の取組、2学期は学級での取組(大縄跳び中心)、3学期はまた個人の取組に戻す流れで取り組んできました。
行事があるときは無理をせず、できる範囲で取り組むことも確認しながら進めてきました。

得意・好きな子、苦手・嫌いな子はそれぞれ当然いますが、その子なりの取組を尊重しながらの活動です。
苦手・嫌いな子も笑顔で取り組める一つの環境づくりとしては、全教員がそこにかかわり、学年・学級を超えた「関わり合い」があることです。子ども自身、縄跳びを通して自分の存在を見てもらえるという意識をもつ可能性があることを考えると、教員の力は大きいです。

自分の目標に向かって楽しく取り組んでいる子どもたちの成長を知っていただければありがたいです。

友達の「よさ」「違い」を知る(自由研究発表会)

今日は自由研究発表会がありました。
冬休みに取り組んだ作品や自由研究を発表し合う場です。
2学期始業式に「友達との違いを見つけてほしい」と伝えました。今日はその違いに気付ける、一つの場となりました。

発表に対する感想や意見を伝える姿、真剣に発表を聞く姿から、相手意識の高まりを感じることができました。

「いきなり頑張ろうとしない」とは、自分に負荷をかけ過ぎないこと

3学期がスタートして3日が経ちました。
子どもたちは2学期と変わらない姿を見せ、一生懸命学習に取り組んでいます。
とはいえ、この姿は私たちから見える姿の一つに過ぎず、もしかすると子どもたち一人一人にとっては私たちの想像をはるかに超える(慣れるまでの)大変さを抱えているかもしれません。
冬休みは家庭での生活が中心だったのが、3学期がスタートしたとたん、学校での生活が中心となります。
すぐにその調子を取り戻せる子もいれば、時間がかかる子もいます。

始業式で伝えた「いきなり頑張ろうとしない」とは、子ども自身の心の中で「○○ができなければならない。」など、自分を追い込み過ぎない、ハードルを上げ過ぎないでほしい、という思いも込めて伝えたことです。学校では子どもたちの心がそうならないように配慮しています。
もちろん、学習に取り組む以上は一生懸命にやる子たちです。その一生懸命さのあまり、その時間がいつもより続かなかったり思った通りにできなかったりすることもあることから、うまく心が整わないときには先生方に伝えてください、とも伝えています。

そのような子どもたちの姿・心、そして授業を中心とする学校生活に向き合っている姿を共有できれば、と思います。

いきなり頑張ろうとしない(3学期始業式)

今日から3学期がスタートです。
残念ながら2学期終業式は臨時休業のためできませんでしたが、子供たちの元気な顔を見ることができ、うれしくなりました。

今日の始業式で2つ子どもたちに話をしました。
1.「いきなりがんばろうとしない」こと
今までと生活が変化するのだから、ちょっとずつでいいから慣れていく。
2.相手の「違い」や「よさ」を見つけること
そのために、相手をよく見て、会話(おしゃべり)を大事にしてほしい。

その他、児童代表の挨拶があり、3学期は振り返りをして次の学年で生かしてほしい、という話がありました。
また、冬休みの思い出発表もありました。楽しかったことや3学期につなげたいことを相手に伝わるように発表できていました。
能動的に話を聞く子どもたちの姿はいつ見ても素晴らしいです。


今年度途中から校歌を子どものピアノ生伴奏で歌っています。

よりよい授業をするために(校内研修)

上の写真は先生方が研修をしている一コマです。
今日の放課後は先生方が研修をしていました。
子どもたちが取り組んだテストの結果を分析し、どこに課題があるのかをみんなで話し合いました。
課題がある…このように伝えると、子どもができていない、という見方をしがちですがそうではなく、私たち教師がどのような授業をしていったらよいのかを考える素材としてこのような結果に向き合うようにしています。

よりよい授業にするために、先生方は常に学び続けています。

「望ましい人間関係の形成」の具体的な姿の一つ(大縄跳び集会)

今日の中休みに大縄跳びの集会を行いました。
2学期の体育の時間を中心に各学級で取り組んできた成果を発表し合いました。
(低・高学年は一度にみんなで跳ぶ大縄跳び、中学年はどんどん入れ替わって跳ぶ大縄跳び)
この取組は広い意味での体力向上の一環ですが、それ以上の”得られるもの”がある取組であると押さえています。
他の学級が跳んでいる姿を見て、
・応援する(頑張ってとの声掛けに「頑張る」と反応することも含めた姿)
・数を数える(とんでいる人に対しての励ましにもなる)
という姿
・失敗しても責めなかったりどんどんチャレンジしたりする姿
このような姿からも、「望ましい人間関係の形成」を見取ることができます。
とても素敵なかかわりができる本校の子どもたちは、すごく成長しています。

「関わり合える」と楽しい(もちつき体験学習)

今日は西部耕地出張所様のご協力をいただき、もちつき体験学習を行いました。
今年度はクマ出没のため、田植え体験だけはできませんでしたが、収穫、脱穀精米と今回のもちつきを体験することができました。
体験を通して、もちつきの場面で西部耕地出張所のみなさまと会話を楽しむ姿、もちをつく人を応援する姿(西部耕地のみなさまからお褒めの言葉をいただきました)など、「関わり合える」姿(特に望ましい人間関係の形成につながる行為)が見られ、「自然と」これまで学んできた姿を出していました。

西部耕地出張所のみなさま、今年度1年間、本校の教育活動にお力をお貸しいただきありがとうございました。

中学校との「関わり合い」(中学校体験入学)

今日は渚滑中学校の体験入学がありました。
中学校では学校の説明や授業参観、授業体験を通して中学校の雰囲気を全身で感じ取っていました。
中学校の先生方も行事等で関わっていることもあり、また、小学生にとっても中学校の先生を知っていることからも大きなプレッシャーを感じることなく、スムーズに溶け込んでいました。
小学校と中学校のスムーズな移行を成立させるための「関わり合い」…このことも渚滑地区の特色が生かされた教育活動だと認識しています。